まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

診療所での情報検索

今日は情報検索をどうしているかについて書きたいと思います。

 

研修医のころ(18年前ぐらい)はどうしていたかと考えると、

ハリソンかセシルを買い込んで医局の机に並べ、

わからないことがあるとまずそれを引き、

でも、だいたいのことはワシントンマニュアルで済ますという日々でした。

外来はたしかMEDSIの翻訳外来マニュアルみたいなもの(たしか津田先生翻訳)

を見ていましたが、ほぼ我流でやっていたと思います。

わからないことがあったら隣の指導医に聞く、もちろん空いているときにでした。

 

いまはどうしているかといえば、

ググる もしくは 電子教科書 を引く 

となるでしょうか。

 

www.ebsco.co.jp

たとえば、「心不全のある糖尿病患者への血糖降下剤」みたいな課題があるとすると、dynamedを使って、さらっと引いてみて、treatmentの項を見る、ああそうかと思う、という感じ。診療の合間にちょっとだけです。

まったくわからない病気ならば、ググってみて、あたりをつけて、それなりにまとめていあるページを見つける方が早い場合が多いです。そのあとdynamedに当たる。

uptodateは有用ですが、外来では使いません。

 

小児科系はいろいろと本を買って取り揃えてありますのでそれを参照。健診に関してはそれなりにまとまっていて版を重ねているのでこれ

乳幼児健診マニュアル 第5版

乳幼児健診マニュアル 第5版

 

 小外科系はほぼこれだけ 家庭医の先輩方ありがとうございます

マイナーエマージェンシー 原著第3版

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皮膚科は医師会増刊号などで事足ります。

 

EBMとかどうやって活用しているのか

これは永遠のテーマかもしれませんが、なかなか難しいです

一番のリソースはCMECで あの名郷先生が主宰するジャーナルクラブです

すべてをカバーしているわけではありませんが、大枠はつかめます

cmec.jp

NEJMとか最初の5年ぐらいは定期購読していましたがやめてしまいました。

そういうのも定期的に読んだ方がいいですね。

マニュアル類もある程度行けば使わなくなりますよね(経験だけはある)

たまにしっかり読まないとやぶになってしまうので心配です。

それよりは病棟に行ったりして若手から刺激をもらうのが

一番かもしれません。

ジャーナルを読んだりする抄読会というやつはしばらくやっていませんが

どうなんでしょうねえ、効果的に。。

 

ではまた!!