まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

透析中止問題について書く

公立福生病院での透析中止問題、

マスコミ的に色々と騒がれていますが、

医師として別の見方でずっと気になっています。

 

最終的に出たこの透析患者さんからの記事が

一番真実を伝えています

透析患者の僕だから言える「透析中止事件」の罪 | 社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭 | ダイヤモンド・オンライン

 

患者に透析を強いること、

継続ありきのガイドラインを打破する

それが患者さんの権利である

という医師の意見が出ていて

すごく格好いいのですが

 

思うに

医師患者関係は

かなりの一方向性で成り立っていて

情報の不均衡が起きやすい状態です

それに医師に説明された時に

質問ができないという患者さんも多くいます

 

透析中止しますかという提案が

される場合ってどんな場合なんでしょうか

心不全が進んで鎮静しても苦しい場合

シャント感染でどうにもならない場合

高齢などで衰弱が進んでいる場合

 

40代の維持透析患者に

透析中止を提案するというのは

選択の自由を与えるということより

もう透析はできないという絶望を

提示することに思えます

 

マスコミの報道がいいとは思いませんが

透析やりますか、やめますか

という単純な回路ではないという

ことは言っておきたいと思います

 

ではー