まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

家庭医療

組織運営の難しさ

病院勤務時代から組織というものと関わってきて、ことさら巨大組織を運営することは難しいと感じている。 小さなクリニックを自分の思うように作れたらどんなにいいだろうと考える。そこには不要なしがらみもストレスもないのではとすら思ったりする(まあそ…

家庭医ポートフォリオ

そろそろCVでも書いてみようと思った。自分の整理のため。 iphone3G すでに使い物にならず妻の旅行用と化していたのですが、今回4Sへアップグレード予定。これをまた使う。所長用iphone4 一応仕事用。これまではmobilemeですべての機器を同期していたから、…

分類好き

いわゆる先生にはいくつかの分類がある。その人に付いて行きたくなるのはどういう魅力から来るのか。カリスマタイプ これは教祖みたいなもの。ははーっとその経典を拝聴しながらせっせとメモを取る。弟子入りという感じか。 サーヴァントタイプ 大してリーダ…

生涯教育のツール探し

三時のわたし作者: 浅生ハルミン出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2011/08/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (8件) を見る自分が仕事をしながら教育を受けようとする時にどうしているのだろうか。医師会…

家庭医でも病棟研修は大事だ

というディスカッションを昨日しましたがもうすこし。 病棟研修でしか学べないこともある、病棟研修では学べないこともある。 家庭医の内科研修は初期研修2年間と後期の6ヶ月、実質すごく短いものです。感覚的には、家庭医として外来を行うならば内科全般…

ワールドカフェの効能

先週の日曜日は、家庭医と話そう!ワールドカフェに参加。今回は病院家庭医としてその内容を話したのですが、その後ワールドカフェのファシリテーターとしてテーブルトークに混ざりました。 私のテーブルテーマは「自分の住む”まち”を健康にするには」という…

家庭医の入院担当

病院でだって家庭医の仕事はたくさんあります。 41歳肺炎で入院。 痰ノグラム染色で肺炎球菌、抗生物質点滴で改善。 結核を除外、HIVも可能性ありで検査したが陰性。 タバコ20本吸っていたので禁煙外来につないだ。 点滴後内服抗生物質投与で7日で退院し…

櫻井君と中川先生

今日の新番組を見て、一般の方に家庭医を説明するのはどうすればいいかと再び考えた。 もちろんあんなイケメンばっかりが家庭医ではないことは自明。僕なんか、あの太ってる先生ね、で終わる。 しかし、中川先生の説明は明解で分かりやすかった。町にとけ込…

病院で家庭医(その5)

ふと、700床と350床と150床で働く総合医は、実は別物だという理論を思いついた。700 いわゆる総合診療医(多分ドクターG) 350 たぶん総合内科医(割と病院の要) 150 絶対家庭医だから病院で家庭医じゃなくて「私の病院では家庭医」の間違いだ。研修医もこ…

病院で家庭医(その4)

ここまで来てふと考える。病院に家庭医、ほんとうに必要なのか。 日本にはこういう病院が多い。循環器内科、呼吸器内科、糖尿病専門外来があって救急がさかんな病院。消化器は外科が診る。脳外科と整形外科の手術も行っている。いわゆる総合診療科を掲げるが…

病院で家庭医(その3)

病院の外来は基本的に疾患の重い人が集まる傾向にあるので、検査が必要な人や頻繁にこなければならない人も多い。 でも、小規模の病院で東京の下町だったりすれば、ほとんどの患者は高齢者。大きな手術を終えた人でもいまだに大学病院に通っている人も多い。…

病院で家庭医(その2)

病院でなぜ家庭医が必要か。 というよりも家庭医になりたい医師がたくさんいて、その育成をしないといけないというのが実情。 それが病院では理解されなかった。 病院に居着かない家庭医を育成しても、結局病棟の医者は増えないじゃないか。内視鏡の単位はだ…

病院で家庭医(その1)

病院で家庭医の研修を始める、というのを言い出したとき、真っ向から反対したのは確か外科医だった。 そんなものがたくさん出てきても、病院としては困る、もっときちんと出来る医者が、もっとちゃんと相談できる専門医が病院にはいないと困る。 結局、病院…

夏期セミナーを終えて

家庭医療学に興味のある学生さんがたくさん集まる夏期セミナーに行ってきました。2006年から続けている「おせっか医」が活躍するワークショップを今年もやりました。やっぱり楽しかった! 初めて参加したのが研修医2年目でつくば開催でしたが、今年もつくば…

地域で知られた顔になりたい

家庭医として診療をする傍ら、荒川区のコミュニティカレッジに参加しています。一市民として、荒川区民として参加しています。 9月11日に開催される学園祭(町屋文化センター)に向けて、グループ演習が始まっています。私達のグループは区境を歩いて文化…

正しくやるということについて

「正しさ」というものは厳しく考えれば結構自分を苦しめるものである。 プロパーさんが持ってくる美味しいお弁当が食べられない。おまけのボールペンも捨てるのは忍びない。 学会のランチョンセミナーのただ弁当。代わりに地元の美味しい物を食べれば良いの…

今日はふとしたつぶやき

子どもが1歳2ヶ月になりよちよち歩けるようになって最初に思ったこと。 ああ、こいつと一緒にいろんなところ旅行したいな〜、いろんなところに連れていきたい、 47都道府県全部行きたい。 でも、1年に1回旅行しても47年かかるんだ。 だめだ、行けない。。 と…

Quality Improvement

週刊ダイアモンドの特集にドラッカーを復習しています。あれ、初めてだったかも知れませんが忘れました。もしドラも途中ですがまあ、いいかと。まず、 人にはよりよく行おうとする欲求がある。 これは今の診療所をより良くしようという今の気持ちに合致して…

学会雑感

札幌のPC連合学会に参加してきました。 初日はデジタルポスター発表。今回から始まった小さなブースで行う口演、これは紙のポスター発表よりいいですね。準備も楽だし、一般口演ほど緊張はしないぐらいの人数で観客とも近い距離で。発表はiPadとiPhoneを診療…

おせっか医として

もうすぐ学会。 つまらない話ですがアイデンティティの話。 病院から診療所に移って「総合内科医」とも「総合診療医」とも言えなくなってきた。あいまいな「一般内科医」という言葉をよく使っていたがそれでもない。「診療所」の「家庭医」がいちばんしっく…

濃いひとばかりですね

久しぶりに学生がついて見学。病院では研修医に任せっきりだったので新鮮ですな。 実はうちの診療所に医学生が来るのは初めてとのこと。だから患者さんも嬉しいのか、たくさん話すんで、いままで聞いたことない話がたくさん聞けてしまった。時間も掛かったけ…

休日のしごと

今日は休日診療所。午前中わりと切れ目なくお客さんがいらっしゃったあと、午後になったらぱったり。書類やらレントゲンやら片付けました。 いろいろやらなきゃいけないことあるなあと思いながらも、ipadいじって過ぎてしまった。。 レントゲンって1年目の時…

キャリアデベロップメント

医者のキャリアってなんなのだろう。 いい大学でて、良い給料もらってるのにまだ勉強したくて居る。 といってる私もそのお仲間だったりして。みんな留学したくて、博士になりたくて、故郷に錦を飾らないと死ねない。 専門医をたくさん集めている先生は資格マ…

無理しない2年間

決定版!スグに使える臨床研修指南の21原則 (総合診療ブックス)作者: 尾藤誠司,藤沼康樹出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2005/06/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る初期研修が始まってとっても頑張っているのがTwitterな…

家庭医診療所にかえるには。

特別講義 コミュニケーション学作者: 藤巻幸夫出版社/メーカー: 実業之日本社発売日: 2010/01/08メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 235回この商品を含むブログ (12件) を見る家庭医としてがんばるぞと意気込んで向かった先は、本当に普通の診療所。内科の…

Twitterを眺めているだけでも、世間のはちゃめちゃさに嫌気が刺してくる。ただいつもどおりに働いているわけにはいかない。大先生でなくとも。 医療について言えるのは、プロフェッショナリズムの欠如。 製薬会社が新しい合剤に躍起になり今期の売上はこれこ…

主治医問題

ふと思いついた。ねっこはここにあるんじゃないか。 うちの病院でもあるけれど、主治医になるという制度がある。一人の患者さんを担当して、私はあなたの先生ですということでいろいろ指示をだしたり方針を決めたりする。 ここで齟齬が生じる。外来でも入院…

家庭医とは?

ワールドカフェづいている私。今日はふつーに参加させていただいたのだけど、とっても楽しい。やるたびに楽しくなる。いままで「すごい会議」とか「ぜったい会議を成功させる」とか理想的に進む会議を夢見ていたけれど、いわゆるこれは「決めない会議」であ…

今年の抱負

今年の抱負いやミッションステートメントあるいはアジェンダ、もしくは守られもしない目標を本年最初の言葉としよう。具体的に思いついたのは、しっかり朝ごはんを食べよう、体重を減らそう。だけど毎年守られない。こんな簡単なこともできないのかと呆れる…

電子カルテへの思い

電子カルテ、ほんとにばかですよね〜。朝おもむろにログイン、今日の外来患者はどのくらいかな〜と見てみる。ああ、最初はこの人か、きょうもびっちり詰まっているな〜と思う。まず心配なのは次の外来予約。 今日の外来に来る人が、次にいつ来るかを一覧でみ…

家庭医と名乗るからには

学生時代にたーんと勉強するのはそれはいいことだと思いますよ、それはね。私らなんてはまあ部活やって云々でまあ6年過ぎましたっていう程度でしたから。だけど、家庭医だからここまでできなきゃならないとかではないんです。 どうなんでしょう、いったい。…

秋季セミナー。

大阪での秋季セミナー。2次会の若手主催飲み会にも何故かしらややおっさん軍団として乗り込み見事溶けこむことに成功した。人見知りながらもわりと溶けこむじゃんと自分を褒めたくなる。しかしO倉くん、T井くんありがとう。S先生と一緒に「シニア若手」も楽…

日々勉強

皮膚のトラブル解決法―皮膚科医直伝 (総合診療ブックス)作者: 中村健一出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2007/11/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (2件) を見る 汗疱 もっとも頻度が多い。手や足に出てくる水泡。水虫と勘…

臨床研究について

今日はプライマリケア臨床研究ネットワークのミーティング。不肖私も参加させていただいている。研究というのは昔から結構好きで医学教育関係などに首を突っ込んだりしているのだが、いかんせん学がない。大学院も博士号も研究の仕方も素人、これではだめだ…

お、おなかはみなくていいんですか?

今日も外来が昼すぎまでかかった上に、午后も往診の件数も多くて、しかも夜間も健診にあてられている。いくら診療所と言ったって働きすぎだろう、とブツブツ言っていたが、若い方の健康診断なんて病気もないし、まあいいだろう、どうせ。とか思っていたら、…

関東地区家庭医療後期研修レジデントフォーラム

今日は寒空の中つくばまで出張でした。楽しいレジデントフォーラム、関東地区の家庭医療研修施設が集まって症例発表会!!つくばの先生方のすばらしい準備によりスムースに会は進行しました。症例発表の中身は学会のページを見てもらうとして。 つくばまでTX…

医療格差問題

私の母が通う隣の隣の町の公立病院、その辺では唯一の総合病院らしい。興味があったので朝から見に行ってみる。 施設は昭和の薫り漂うノスタルジックあふれる建物、朝9時前だったのかシーンとしている。あれ、きょうはお盆休みですか〜と言いたかったが、事…

スペシャリティの本質

家庭医療学夏期セミナーが終わった。今年もご縁があり参加させていただけたことに感謝する。一二年目の医者でも学生と触れ合うことや仲間と再会することで大きくモチベーションアップになる素晴らしい会である。私がその場に参加するために特別に持っていく…

混沌とした感じ

プライマリケア連合学会という新しい学会に行ってみた。家庭医療学会、プライマリケア学会には所属しており、総合診療医学会にもちょくちょく顔を出していた手前、そんなに違和感はない。後期研修のポスターを貼ったけれど誰も来ないのもいつもと同じ。ポス…

総合医のちょい未来

総合医が5年後、10年後たとえば制度化したとして、どんなふうになるか。 病院だったら、 総合医が病棟にいる、 総合医が外来で小児をたくさんみる 総合医が往診に行く、 病院にいて、内科も小児科もさまざま見てくれる医者は総合医と呼ばれる。 家庭医は…

ガラパゴス化した日本

10年前ぐらいの総合診療創世記から「家庭医療」「総合診療」「かかりつけ医」について、それぞれどう違うのかさまざまな議論がされてきた。どれもいつも興味深く、楽しく、勉強になる意見が多い。さまざまな思惑や主張がいっぺんに表出されるので、まとまり…

過疎の診療所へいくがい?

となり村の診療所が医者がいないんだそうで帰ってこないかと言われる。市長さんからも手紙がきたりするのだが、有床診療所だったそこは某大学の派遣でなんとかつないでいたのだが、ついに二人いた派遣がきられて入院が受けられなくなったらしい。過疎の村の…

寒いよなあ日本海

王子生協病院には朝回診がアル。研修病院にはかかせない朝回診をうちでもやってみたいと思い、舞鶴市民まで研修にいったのが4年目のとき。朝8時からの回診は完璧なプレゼンを持って望み、副院長にほどよくぼやかれながら、すいすいと病棟を駆け抜ける感じ。…

病棟医の生活

病棟ではたらく医者は、患者が治らないとなんとなく調子が悪い。 診断がつかない患者やうまくいかない症例がいるときは病院に行きたくなくなる。 病棟を離れたらどうなるんだろう。 その分、在宅患者が気になるから同じだろうか。 病棟に足りないのは、人材…

いったい医者ってものは

臨床研修交流会が終わって再び研修に目が向く。マッチングは結局某教授の大学病院だけが人数増加しただけで、ほとんどの地方大学は増加なし、うちのような3000件を満たさない経過措置の病院も例外なくその影響を受けた。残ったのは、 小さい病院ではまともな…

家庭医療学夏期セミナーに参加

今年も群馬で夏期セミナーに参加。ひさしぶりに楽しかったなー、懇親会。疲れもあってか、学生さんと飲んでいたら気持ちよくてずいぶん話して、さまざまな先生と交流ができた。こういうのができるのが家庭医とか総合診療医なのかな。 今回、家庭医療専門医が…

まずは書き残す仕事

昔の人は大切に自分たちの仕事を書き残していたらしい。寺院のステンドグラスにはキリストの誕生が事細かに描かれ、現在までそれを残している。ああ、なんと尊い仕事なのだろう。なのに、現代人はフロッピーに書き込んだ事実が消えてしまうと数十年の単位で…

きょうは

きょうは週1回帰ってくる後期レジデントとカルテレビューをする。 とはいっても、夕方6時頃三々五々、さてやるかーって隣に座って、 プレゼンしてもらうのをうんうん聞くだけなのだが。 気の利いたこともいえる訳ではないが、これが安全を保ち、 研修医の…

会議の方法

こういう話である。上司が新しい事業を始めるにあたってみんなの意見を聞きたい、と突然に全員を集めた。みなさん、夢を語りたまえ、みたいにしてだらだらと議論がつづいたが、結局それぞれいいたいことをいっただけ、なんにも収穫なしという状況になった。…

パブリックコメントを出そう

初期研修の見直しが無尽蔵に行われようとしている。これまでの制度の評価を全くせずに、元の制度に戻そうとする政治的圧力から行われる改悪である。パブリックコメントを募集しているものの、4月中には締め切られ、6月から新しい制度が始まることが決まっ…