まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

なんとなく流す

プレゼンテーションをしてもらうというのが回診。患者を診た後にある程度まとまったところを発表してもらう。どういうふうに話を聞いてきたのか、どうしてこの患者さんが入院することになったのか。

指導医として聞いているときにどういうふうにしているか。ふーん、そうかあとなんとなく興味のある感じで、あまり口出しをせず、全部しゃべらせる。たまにどうしようもなく脱線するときはすこし修正したりして、
基本は好きなように話してもらう。フルプレゼンなら5分。うまくやれば3分か。気持ちがいいプレゼンは型にはまっている。教科書のようだ。でも、すこしだけその人のことを話す。患者さんはどこを心配しているのか。自分はどこが心配なのか。そして、いまから何をしようとしているのか。センスがいい人はうまく話す。技術ではあるけれど、ある程度は真似るセンスが必要だ。どうしても出来ない人もいる。

とにかく話の腰を折らないこと。いくらだめな話し方でも、最後まで聞いてあげる根気が指導医には必要なのだ。