まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

内科ふたたび

左下肢だけ発赤腫脹の40代女性、蜂窩織炎の診断で治療中。
CTRXは効いているがどうもそれだけではなさそう。
D-dimer 0.72と正常、DVTの可能性は?


wellsscoreでは1~2点ということは、静脈エコーの適応。
やるしかないなー、まあcellulitisで収まってくれるといいが。



たとえば医者の手技を考えると、
研修医にやらせるより、自分でやった方がずーっと早くできるし、
患者にとっていいかもしれない。
早く帰れるし、慣れているし。
しかしそこにあるのは、研修医への「教育」のこころ、
そして、複数でやることによる「質」の担保(人は見られていれば結構うまくやる)
それと、「安全」(一人より何人かでやった方がある意味安全だ)


これらをすっとばせば、ただの病院が出来上がる。
そう、仕事を淡々とこなすだけの、
過重労働にさいなまれる病院がいっちょうあがり。
日本のそこかしこにはこういうところが沢山残っている。
それをうまいこと崩したのが新臨床研修制度だったりするのだろうか。

  • チックみたいな発作が出た若者
  • 妊娠してしまった人
  • 研修医がいない夏休みの病院
  • 家庭医のプログラムに入れない総合診療研修医
  • ひきこもごも