まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

産婦人科受け入れ不可問題

連日報道される産婦人科受け入れ不可問題である。ほんとに腹正しいったらありゃしない、テレビの無責任なコメンテーター!どうなっているんでしょうか、この国には正しい見識を持ったマスコミはいないのでしょうか、パパラッチと同程度か、朝日もその他も。つまりは、ざっくりとしか理解していない医療崩壊を簡単に論じようとするところか間違っている。だれが脳出血を疑えなくて、ほんとうは脳出血なら受け入れていたのに、とか、もうすこし情報があれば救えたのに、というようなことを論じても駄目、そういうことはいつもある、必ずあるのが医療なのだから。
大臣が最後なくなった病院を直接訪問するとか、ほとんどいじめとしか思えない、あるいはマスコミへのアピールか。いくら直接見るのがいいからって、節操がない。ほんとうに医療のことを考えている人が医者以外にどのくらいいるのか、それも政権政党厚生労働省に!そうでなかったらなにも変わりゃあしない。国のせいにばかりせず自分で考えろと言われますが、医者もそれなりには考えている、でも、身動きが取れないのが現場なんです。
たらい回しになるのは、東京だけ。だって地方ならそんなに回すほど病院がない。どっかで取ってもらえると思うから断るんです。責任感、閾値を超えたプロフェッショナリズム、というより男気だけが医療をささえているんじゃないか?