まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

総合プロブレム方式

病棟の研修に欠かせないのがプロブレムを整理すること、うまくできるかどうかで医師の実力が計れる。これまでのPOSシステムでより進化したのが総合プロブレム方式だが、病院全体を変えるのはかなり大変だと思う。
この方式では時間順にプロブレムを整理することになっていてわかりやすいのだが、暫定の診断が小文字アルファベットを使うことになっていたり、社会的問題は省かれていたりする。今までを踏襲しながら、プロブレムが確実にわかりやすく、誰にでも利用しやすくなるようにしたいのだが。ここにも少しの改善とInnovationを。


そこで研修医にテスト、一つの病歴からプロブレムリストを立てさせた。すると十人十色みんな違う順番でかつその内容も異なっていた。ということは現状ばらばらとわかる。生まれも違う医者のカルテ記載をいまさら変えるのはむり、書いてさえいないこともある。 まずはリストにする習慣をつけさすことに集中しよう。