こういう話である。上司が新しい事業を始めるにあたってみんなの意見を聞きたい、と突然に全員を集めた。みなさん、夢を語りたまえ、みたいにしてだらだらと議論がつづいたが、結局それぞれいいたいことをいっただけ、なんにも収穫なしという状況になった。そのとき、自分は、なんとなく自分の意見が言えて、充実感があったから、まあそれなりに会議は成功かな、とほくそえんでいたのだ。しかし、はいと手を挙げた後輩が、
「いい話が出来たとは思うんですが、やっぱり会議というのは、書記がしっかりといなければだめだし、事前に分析されたデータがあるべきだし、ホワイトボードとか使って司会も決めて、ポケベルをきっておくべきだと思います:」
それに賛同する後輩、数名、そうだそうだ。そのとおりです、と。ううん、確かに、そうなんだ、そうなんだけどさあ、、せっかく上司もよろこんでるしいいんじゃないのー、こんなもんで、次はうまくやるからさー、と妥協している私がいた。
あれ、こいつ、ちょっとまえの俺そのものだな?
焦って、
- 作者: 大橋禅太郎
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