まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

いまさらリウマチ診断基準と

ほんと勉強不足ですみませんが、リウマチ診断基準のまとめ。
とてもまとまっているリウマチ開業医さんのサイトから引用(看護師さんが若くてきれい)
http://www.azuma-rheumatology-clinic.jp/about_rheumatology/baseline.html

  • 1つ以上の関節腫脹がある
  • 他の関節炎が除外できる

分類基準に照らし合わせて、腫脹、圧痛のある関節の数、
抗CCP抗体、罹患期間6週以上、炎症反応CRP,ESRを検討して、
6点以上で診断する。
朝のこわばりがなくなっているし、左右対称性でなくても良い。
さて、プライマリケアの診療。関節がいたいという患者が来る、まだ変形もない、腫れてもいない、患者はリウマチが心配と言う。学会は早期に治療することを強く推奨している。どうしたものだろうか。
JIMの特集号によれば、

  • 3つ以上の腫脹関節あり
  • MCP/MTP関節の症状(スクイーズテスト、2〜5指のMCP関節を手でしっかり包み込み圧力をかけて疼痛関節があるかを見る)
  • 30分以上の朝のこわばり

でリウマチ専門医への紹介がよい、だそうだ。ふうむ、そこまでの人はあまりいないので、結構困る。採血ぐらいしておくかとCCPとレントゲンを撮って安心することが多い。

  • DIP関節は高齢者のOAに発症した場合以外は腫れない
  • 抗CCP抗体 感度70%、特異度95% 5年後のびらん出現オッズ比は10.2(RFは3.4)
  • ESRは男性が年齢/2(女性は(年齢+10)/2)

我が診療所のメジャーな年齢層はESR45ぐらいまで正常らしい。高くてもPMRじゃない人も混ざっているかもなあ。私が困っているのは在宅初診の方で明らかなリウマチ患者をみたときにどうするか。寝たきりの方にMTXってどうなんかな。