まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

Twitterを眺めているだけでも、世間のはちゃめちゃさに嫌気が刺してくる。ただいつもどおりに働いているわけにはいかない。大先生でなくとも。
医療について言えるのは、プロフェッショナリズムの欠如。
製薬会社が新しい合剤に躍起になり今期の売上はこれこれを達成しました!なんて発表しているのを尻目に、医者はせっせと患者からの質問に応える。
「先生、利尿剤を一緒に飲むと血圧が下がると聞いたのですが」
「利尿剤は確かに少量使うと血圧が下がります」
「先生ぜひ、お願いします!」
「じゃあ、今度薬が一緒になっていっぺんで済むものが出ましたのでそれにしましょう、いやーよかったですね〜」
隣の医者はさらりと言っちゃっている。
2つが1つになって飲みやすい?じゃあ、5つ飲んでいる人はどうだ、5つが4つになってうれしいか?
説明なく薬を変えられて、おしっこが出すぎる、痩せてきてご飯が食べられないと訴える、大病院の専門科にかからざるをえない方々の話を聞くのは私だ。
脳ドックからにんにく注射まで、医療が産業化して患者を騙してきた歴史をどうにか変えたい。どうしようもない医療の世界をどうにか噛み砕いていく役割が、私たち家庭医にはあるのではないか。しつこく闘え、ガンダム!なのだ。