まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

医療崩壊と義援金

まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生

まちの病院がなくなる!?―地域医療の崩壊と再生

義援金の配分がうまくいっていないと聞く。たくさん日本赤十字社義援金を送っても、津波で苦しんでいる方のもとには届かないらしい。地震のさなか選挙なんかやっている輩のもとへ行くのかもしれない。あーあ。
震災後2週間ぐらいの時に被災地の避難所に医療支援に行ったけれど、避難民は親戚を頼ったり旅館に泊まるのでどんどん減っていったのに、体育館にはうず高く救援物資が積まれていた。1000人規模の場所でも到底使い切れないだろうという量があった。現場は混乱しており、別の避難所に物資を移す方法はなかった。
こういうことがずーっと続いている。日本だけじゃないかもしれない。日本だからかもしれない、正直わからない。医療崩壊のETVを見たけれど、へき地診療所で働いてくれている医師に対して行政の対応はひどいもので、辞表を出し辞めたいと言ってもやめさせなかったという。なんとなくお上を気にしていて、実を取らないやり方。格好付けて全部の医者を揃えないと気が済まない総合病院信仰。内科医がいない病院が三陸にはごろごろ。騒ぐだけ騒いで、さらに混乱させる医療ジャーナリストとNスペ。
愚痴ばっかりではいけない。被災地にはふつうの診療ができる医療者が求められている。この機会にシステムを!柵のない医療派遣を。それはきっとあの団体しかないんだろうなああ。