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まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

病院で家庭医(その3)

病院の外来は基本的に疾患の重い人が集まる傾向にあるので、検査が必要な人や頻繁にこなければならない人も多い。
でも、小規模の病院で東京の下町だったりすれば、ほとんどの患者は高齢者。大きな手術を終えた人でもいまだに大学病院に通っている人も多い。
内科に整形外科、泌尿器科に大腸外科、眼科に耳鼻科まで。
さらには精神科的な問題を抱えた人もたくさんいらっしゃる。軽いうつや不眠症パニック障害に、アルコール問題、認知症の一人暮らし、精神遅滞で徘徊、熱中症。。


病院が一番近いかかりつけになっている方は、どうしても病院外来できめ細かいケアを提供することはできない。
看護師が足りず、外来では医師だけがその患者を知っているだけという人も多い。
そこで、家庭医外来を始めた。
診療所なら家庭医がいるのが当たり前だろうが、病院ではなかなかない。「内科」ではなくて「家庭医外来」なのだ。最初は本当に説明が難しかった。なに、それ?でどんな患者を紹介していいか分からないから、しばらくは閑古鳥が鳴いていたっけ。
半年ぐらいで、傾向が見えてきた。特別養護老人ホームや区の包括支援センターなどからの認知症、通院困難な方が集まる外来になっていた。
それに、5分外来で見切れない家族の問題、自殺、うつ、アルコールも。病院では整形外科も外科も小児科も別にあるから、こういう層にアプローチするしかない。
家族ケアもしながら孫を連れてきて診てほしいという方もいる。
病院でも家庭医は必要とされている。
隙間的な仕事でも、それをする人は家庭医以外にはいない。
総合内科医ではだめだ、家族にアプローチできない。
とりあえず外来に家庭医が存在できた。
病院で家庭医の一歩目である(さらにつづく)