まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

家庭医の入院担当

病院でだって家庭医の仕事はたくさんあります。

41歳肺炎で入院。
痰ノグラム染色で肺炎球菌、抗生物質点滴で改善。
結核を除外、HIVも可能性ありで検査したが陰性。
タバコ20本吸っていたので禁煙外来につないだ。
点滴後内服抗生物質投与で7日で退院した。

典型的な肺炎の入院のサマリーですね。
これで終わったら家庭医がすたるわけです。

妻と2年前に離婚し、子供が一人。
仕事のストレスからタバコがやめられない。
昼に商談が入るため昼の薬はどうしても飲めない。
妻と離婚したものの子供の含めまだ同居している。
妻には彼氏がいるようだが、自分はまだ一人。
交渉もないわけではない。
子供は特別支援学級に通っている。今後が心配。


(これは架空の患者さんです)

こんな感じでしょうか。ここからどう関わるかが家庭医。関係ないでしょうと次に行けないのがおせっかいなんですな。病棟でも病気以外をみつめる家庭医。必要ですよね。