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まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

組織運営の難しさ

病院勤務時代から組織というものと関わってきて、ことさら巨大組織を運営することは難しいと感じている。
小さなクリニックを自分の思うように作れたらどんなにいいだろうと考える。そこには不要なしがらみもストレスもないのではとすら思ったりする(まあそうではないのは自明ですが)
小さな組織の中間管理職になったとき、上を見れば明確な指示を出してこない頼りない上司、下を見れば、権利ばかり主張して報連相もできない部下に囲まれて辟易したりした。こちらにリーダーシップがないのはわかっているけれど、部下からあなたはリーダーの器ではありませんのように言われて立ち行かなくなったり、本来報告されるべきことが自分を通り越して物事が決まっていたりすることもあった。リーダーの下にリーダーがいてまさに中間てなものだ。
結局、組織でうまく動くというのは自分のエゴのようなもので上になんとかして抜け出したいという強欲、名誉欲が水面下で働くのではと思っている。みんな自分の思うとおりにやりたいだけだから。無意識にそれが働いていたら、また具合が悪い。
それでも組織が一番活気づいて前に動くときは、強烈なリーダーシップを発揮できる輩が先頭で旗を振っているときである。ユニクロしかりアップルしかり、中身の仕事は任せているとしても広告塔は外向きに馬鹿を言っている。
小さい診療所では、所長の言うことはだれもがとりあえず言うことを聞くからまるで王様のようだ。うまくいくところは行くし、そうでなければ誰も職場に寄り付かなくなる。それでいいのかなあと思う。
やっぱりグループで、数人のブレインで運営されるのが正しい組織だろう。民主的ということばも陳腐なにおいだけれど、外向きの賢者たる人たちで戦略的に運営されるのがいい。どうやったらそうなれるのだろうか。場所を変えるか、人を変えるか。
目先の問題にとらわれすぎて、応急処置ばかりしているリーダーはどうしてもつまらない。ときには大ボラでも夢を語って私たちを引きつけるようなものであってほしい。中間管理職として、時折そう思うのである。

人を動かす 新装版

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