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まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

脂質異常の夜(最終夜)

脂質異常についてのつづき。
コレステロールが高いと心筋梗塞が増える。これは研究で裏付けがある。日本の結果も同じ。
コレステロールが低すぎると死亡率が上がるという話である。1997年日本疫学会の発表によればTC160以下では死亡率が高くなる。ふーん。280以上もかなり高い。
もひとつ、低い患者たちはなにかしら病気、とくにがんを持っているのではないか、それで低いかも知れないと言われている。メバなんとかのせいでがんが増える、わけではないらしい。三共もかなり稼いだに違いない。
糖尿病、脳梗塞、動脈硬化性疾患があれば120より下げる。冠動脈疾患があれば100以下。ほかはそこそこと認識した。
実際の分科会場ではいろいろと意見が出たが、民医連の所長先生たちは思ったより(といったら失礼だが)博学であった。むしろ演者になってほしい。よーくお勉強されているのだから世にでるべきです。クレストールはあまり使ったことがないのだが、そのへんの経験を話されている先生もいらっしゃった。多分、私が使うことはないだろうが。
というわけでコレステロールの勉強はこれで終わりである。何か身になったかな、明日からの診療で何が変わるだろうか。あ、この人のLDL160じゃん、糖尿病あるから120以下にしなくちゃ、でも薬飲んでるしどうしよ、という程度かも。リスクの少ない人に治療しなくてもいいかもよ、と言いまわろうと思います。
しかし診療所所長交流集会というのはコアな集まりだ。その割には家庭医療でばんばん活躍されている先生方が勢ぞろいされている。隔世の感がある。垢抜けない集団だったはずなのになんだか夢の持てる人たちが居る。他の疾患についてもアップデートされたが、こんな当たり前の勉強をいまさらのようにみんなでするなんてのは内科学会ではやらないだろう。家庭医だからこそ潔くなんでも学べるのかもしれない。あとはこれをまとめるものがあればなあ。あ、では。