まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

元旦二日に見たテレビ

新年あけましておめでとうございます。年が明けて実家から帰ってきてぼーっとした日々を送っております。家庭医としてはなにもしていない只のオフです。実は待機ですが。

今年には入ってから見た二つの番組について。日本のジレンマと新春TV放談、どちらもNHK。

日本のジレンマは70年代以下の論客がでて来て日本の現状について話し合うという番組。大晦日は朝生見ていたので毎日討論番組を見ていたことになる。だれの発言かは忘れたけれど、自分の個人的生活と国家全体のビジョンとの間が埋まっていないからおかしくなる、それらの「意思決定」のプロセスを変えることが必要、だから選挙とか大事ですね、といったような話があった。

共有化された意思決定というのは家庭医療研修における達成すべきエントリー項目である。医師と患者間で意思決定を共有しようというスローガンである。本当のことを言えばまったくそうではない。医師がある程度専門的見地から提示したプランを一つ出した上でそれ二同意させるのがいまのインフォームドコンセントのイメージだ。わりと一方的なものである。医療の父性的な側面を表しているのだが、そこから医療は抜けきれない。どうしても殿様日の丸のまま護送船団方式の医師ユニオンである。意思決定が一般市民主体でなされていないのが政治も医療も同じような気がしている。

そういえば、論客には医師は誰もいなかった。医師と言えば、国会議員になってしまった医師が経済評論家と噛み合ない議論をするのが常になっているTPP問題を思い出す。医師からは社会起業とかボランティアとかいう話はあまり聞こえてこない。医師は診察室から出ないほうがいいのか。

新春TV放談もおもしろかった。もともとテレビっこなのだ私。友達をつくるのは苦手だったから、小さい頃からお正月はTVガイドとにらめっこして面白い番組をチェックしていたのである。やっぱりTVが好きなのだ。コメンテーターは秋元康小島慶子、大根仁、鈴木おさむ、千原ジュニア、関根勤と通好み。モテキの話はほとんど出なかったけれど、テレビ業界の裏話的なものがつまっていてNHKらしくないテンション。まあ話はマルモとミタに終始。みんなが考えていないことをリスクを持ってやれと。これはブルーオーシャン戦略にもつながる話だ。

まあ誰に伝えたい話でもないんですが、書き留めたかったので。ただ単に製薬会社から与えられる情報だけで薬を出して終わるのも嫌だし、単なる技術職でも面白くない訳です。今年のテーマ、なんだろうか。「コミュニティ」をテーマとしてさらに掘り下げる、こだわっていく1年にしようかな。漠然とだけれど。