まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

地味な学会員として

週末は学会理事長選挙を含む社員総会に出席。東京駅近くの貸し会議室、立派だ〜。全国から皆さんお集まりで、私も代議員として一票投じさせていただきました。結果、丸山先生の理事長就任、おめでとうございます。演説も非常に夢のあるお話であったので、学会の変革を期待しております。

なんの役割もない学会員として、家庭医療専門医のはしくれとして、私はどういう活動をしていけばいいのか、と日々考えます。

臨床、教育、研究の3本柱とよく言われていましたので、それで考えてみます。

臨床。これができなければ医者とはいえない、それはもちろんです。家庭医として。しかし、はて、家庭医としての臨床とは何を期待されているのだろうかと考えたりします。寄り添う医師、毎日患者に向きあう医師。きちんと勉強しなければなりません。たまにはUptodateをナナメ読みしたり、ハリソン開いてみたり、疑問を定式化したりしよう。同僚とも医学的な話を積極的に。エクスペリエンスだけでなければ。

教育。果たして教育は管理なのか。はたまた学習者中心でなければならないのか。アウトカムはなんなのか。最近思うのは、少なくとも一方的教授ではない方法が実地医家では必要なのだということ。そういう時間もない。診療は研修ではない。

研究。もっともらしく、格好良く、研究のための研究をしているのなら、そんなものはいらない。WONCAでも感じたのですが、本当に必要な研究をやることで診療の質が変わるのだと痛感します。そういう開眼を経たエビデンスが日本でたくさん出たら。。と思うとワクワクします。これは一診療医でもできなくはない。やらなきゃ孫です。

僕はジェネラリストなのだと思ってずっと医者をやってきたわけですが、当然ジェネラリストが理解されないことも承知しています。そのへんが難しいのです。

地味とは言いつつ、そこかしこに出ていくので人見知りだとは思われていないでしょうが、私も非常にそういう性質があります。こういった活字ならいくらでも。頼まれ仕事なら1つ2つはやらせて頂きます。しかし、いくつか課題もございます。。では。