まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

ワクチンキャッチアップ

今日はJIM9月号「家庭医のためのワクチンプラクティス」をななめ読み。

ワクチンギャップとは、世界的に標準的なワクチンが我が国で任意接種になっていて、接種率が低い問題のこと。

厚生労働省厚生科学審議会感染分科会予防接種部会というところが決めているらしいが、諸外国ではNational Immunization Technical Advisory Groups(NITAGs)という予防接種専門家会議があり、エビデンスに基づき議論して政府に提言している。政府とは別。

日本小児科学会推奨予防接種スケジュール。とても信頼を置いているのだが最近更新が頻繁なのにHPのリンクが探しづらいので困っている。やはり定期接種と任意接種は色分けされている。

HBVワクチンはUniversal vaccineでなければならないのにSelectiveな日本。接種時期も遅い。

水痘、おたふくかぜのワクチンも30-40%と低い接種率。あせって緊急接種することが多いのはそのためか。

同時接種必要。自分の子がプレベナーとヒブ同時のとき40℃出てわたし的には少し抵抗あるが、エビデンスはある。日本は打てる注射が少なかったので同時接種の議論がされなかったというのはどうなのか。

子宮頸がんワクチン、接種後のHPV16,18の抗体価はサーバリックスの方が高いという報告。サーバリックスが上の話は初。

ブースターとは免疫記憶を呼び戻し抗体産生を促す接種=追加免疫。麻疹のブースター。研修医2年目で掛った私は入院した。。百日咳は諸外国ではTdap、DPT0.2ml投与はやりたいがどうなのだろう。

キャッチアップ、ヒブとプレベナーはキャッチアップ不要なのか、やっとみつけた!

肺炎球菌ワクチンによる医療費削減効果は5000億円以上。うちの区は全額補助なので、診療所にとっても効果絶大。

ということで今日の勉強は終了。ありがとうございました。