まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

医療者と住民の対話と

昨日は公開シンポジウムでカフェ活動について話しに。
東金市で地域医療を育てる会を精力的になさっている藤本晴枝さんのお話が初めて聞けた。とてもいい活動で住民が医療者に働きかけるという意味で目からウロコだった。あの平井愛山先生とタッグを組んで地域を変えていったというのに感銘した。なのに東金病院がなくなるなんて。
そのあとシンポジウムとカフェ型トーク、縁パブ得意の形で会が進む。テーマ別のテーブルを移動しながら、地域医療に関わる話の輪をどんどん広げていく。
医者と患者の間の壁はあるか、医療者のコミュニケーションの問題、どうやって住民の中に入っていくか、など深いテーマが話し合われた。

最後のテーブルで、地域の医療にかかれない層を援助するNPOの方と話すことができた。独居で身寄りがなく生活保護申請さえされていない人たちを救う活動。自分も日頃そのあたりを得意としていると思うが、実はほんの一部分に関わっているにすぎないことがわかった。医療の周りには広大な世界が広がっていて、できたらそんな支援者たちをつなぐことができないかなとふと考えていたら、すでにそんなイベントを開催済みとのこと。とても行きたかった。
それにつけても、優れた住民活動と地域活動に積極的な医療者が両方揃うことはあるのだろうか。そうなれば継続的な活動ができ、医療水準が上がるのかもしれない。どちらかだけのときに、なんらか外部のサポートがあればうまくいくのかな。そう思うと自分は何をしようかなと考え直す。本業を固めるのが信頼を得る道だけれど、それだけでは楽しくない。やる気ある学生に地域に来てもらう必要もあるし〜いろんなアプローチがあるな、こりゃあ。
今やりたいのは、医療事務あたりのコミュニティ講座、死を考えることで生を省みるワークショップ、幸福度指標カフェ、それからあらかわカフェの地域展開。そのうちやるかも、協力してくださるかた、ぜひご連絡を。