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まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

風疹ワクチンをめぐって

うちの診療所も職員向けの風疹ワクチンを打ち終わりました。東京でも区ごとに助成が異なったり、埼玉では助成自体ないところもありましたが何とか説得に応じて打ってくれました。

妊娠前の女性、妊婦の夫、医療従事者、成人男性とお勧めしたものの、もちろん小児に打つ分が足りなくなっては行けないので、小児があまり来ない当院では卸の注文制限とともに入荷しないことになったようです。

一方でMMRワクチンを輸入して、少しでも感染する人を減らそうという動きもあります。国産ワクチンを温存して、大人にはMMRワクチンを使おうということです。多くの家庭医や感染症の専門家が同意し、一部トラベルクリニックを中心に接種が始まっています。

しかし、厚生労働省の動きは遅く、秋に専門家を集めて来年度からの大人対策について話し合うそうです。まるで流行が過ぎ去るのを待っているかのように。必要なら抗体検査をして必要な人をだけに打ちましょうと通知が出ているだけです。

個人への対策と国全体への働きかけの違いなのでしょうか。どうやら、日本ほどワクチン後進国になると、多少有志でがんばっても到底追いつけないほどの差がついてしまっていて、ワクチン専門の先生が半ば諦めの気持ちで抗体検査を勧めているようにも見えます。そんなにワクチンを無駄遣いしたら、もともとある微々たる蓄えすらなくなってしまいますよ、という風に。

うーん、末端の非専門家は悩みます。
そしてわからなくなっています。