CSR corporate social responsibility 企業の社会的責任について
グローバリゼーション、社会課題への企業の貢献期待
日本では公害問題を軸に1970年代から論じられるようになった。
三方良し 売手・買手・世間
(近江商人)
組織は目的をもって設計され形成される
組織の目的は社会に対する貢献 (ドラッガー)
- 作者: M.E.ポーター,土岐坤,服部照夫,中辻万治
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1995/03/16
- メディア: 単行本
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市場で独自の位置を築いて利益率を高めるポジショニング理論
- 新規参入の脅威
- 業界内の競争関係
- 代替製品からの圧力
- 買い手の交渉力
- 売り手の交渉力
しかし、ポジショニングは必要条件でしかなく、長期的な成功を左右するさまざまな影響を無視していたことに気づき 2011年に新たな概念を提唱。
ポーターの共通価値の戦略 creating shared value
グローバル化による社会的課題
企業本来の目的は、単なる利益だけではなく、共通価値の創出である
これにより、社会のニーズや問題に取り組むことで社会的価値を創造し、その結果、経済的価値が創造されるというアプローチを、成長の推進力とすること。をあらたに提示した。
さらにドラッカーが提唱したマネジメントの概念は、営利と非営利にかかわらず同じものであったことも興味深い。
われわれの使命は何か
われわれの顧客は誰か
顧客は何を価値あるものと考えるか
われわれの成果は何か
われわれの計画はあるか
(ドラッカー『非営利組織の成果重視マネジメント』)
授業では、「利益」というものをどう考えるか、というディスカッションを行った。利益が単に企業を維持継続させるためだけではなく、その社会的目的を達成させるために必要な原動力となること。
つまり、非営利団体であっても、利益を上げ続けなければその目的を達することはできない。
一時、まとめ修了。ということで、感想。
病院の社会的責任 hospital social responsibility というのもあり、そのほうが考えやすいという意見もあった。そもそも医療は社会的責任を負っているはずだということだろうが、うーむ果たしてそう簡単だろうか。
家庭医療ってまさにCSVという気がしませんか。