まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

組織とは何か

今日は組織論。坂本さんの刺激的な講義!

そもそも組織は何のために存在するのか。
これは仕事でも毎日考えていること。 
使命やビジョンが浸透していないとか、誰のために働いてんのみたいな疑問。
組織の三要素
  1. 目的
  2. 分業
  3. 調整
組織を作る目的は、企業活動に付加価値を付けていけるかどうか。
集団と組織の違いは上のような要素があるかどうかで、集団を作れば、集団圧力や集団浅慮、集団凝縮性が発生する。
 
組織構造には、機械的組織と有機的組織がある。機会的組織は一元集約され、手順が明確で、トップがすべてを判断する。
 
組織図は人の配置を決めるのではなく、戦略や情報のルートを示しているので、通常秘匿情報とされる。
 

ピーターの法則 - Wikipediaによれば、組織の99%は無能化された人間で構成される

 

株式会社は、有限責任、所有権の自由な譲渡、所有と経営の分離が原則であるため、責任を取らない組織ともいえる。100万円しか株を持っていなければそれ以上の責任は負わず、株は自由に人に売買できるため現在誰が株を持っているかを知りえない、しかも株主は経営を行わない。

 

組織変革にへの障害は 

役割制約的学習、迷信的学習、傍観者的学習、曖昧さのもとでの学習

学習する組織――システム思考で未来を創造する

学習する組織――システム思考で未来を創造する

 

ビジョナリー・カンパニーのほとんどがその後何らかの危機的状況にさらされている。いまのソーシャルビジネスもそうかもしれない。

 

NPOは目的を達成すれば解散するが、企業は解散しない。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

 
僕は医師として患者を診る。でも看護師といっしょに情報共有するし、外の先生ともやりとりする。目的ははっきりしないにせよ、組織の定をなしている。
株式会社なら、株主総会が主体で、取締役会が方針を決め、社長が執行する。
つまりは組織変革はひじょーに難しいということがわかった。
ボトムアップよりトップダウンの方が組織文化は変わりやすい。
しかし、組織ははじめに大抵外向きで挑戦的だったのが、次第に保守的になり内向きになって没落する。
 
これをいまの診療所に当てはめる。
主体は生協組合員。理事会があって、実際の職員が執行する。ある意味NPOみたいなものだ。
けれど、時代の変化に敏感だろうか。自らを変化させているだろうか。