まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

やる気のない人

マクレガーのX,Y理論

X理論

人はできるなら働きたくない、野心がなく、責任をとりたがらない

=外因的動機付け

Y理論

本質的には働くことを嫌っていない。責任を持って役割を任されたい

=内因的動機付け

 

あの人には仕事を頼めるけれど、この人には頼めない

それはなぜかと考えてみますと、やる気があるかどうかなのかと思ってみたりします。ですがそれだけで割り切れないものがある気がして調べてみると、マクレガーのX理論、Y理論というものがあることを知りました。

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

働くみんなのモティベーション論 (NTT出版ライブラリーレゾナント)

 

あの人はY理論だ、この人はX理論そのもの、その人はうーんどっちかな?半分X理論だけどY理論なところもあるんだし、と、上から押し付けのX理論、自主独立のY理論で割り切れないものが多いせいか、1970年代にZ理論が登場したようです。

Z理論における日本型経営システム(オオウチ氏)

  1. 終身雇用
  2. 遅い人事考課と昇進(役職者になるのに10年等)
  3. 非専門的な昇進コース(結構職場をまわり、ジェネラリストが育成される)
  4. 非明示的な管理機構(評価や意思決定の基準や目標が具体的な形で示されない)
  5. 意思決定への参加的アプローチ(重要な決定は稟議等という形態)
  6. 集団責任
  7. 人に対する全面的な関わり(職場だけでもない人間関係の形成)

セオリーZ(ジー)―日本に学び、日本を超える

 

おお!まさにこれです、日本型組織。すべて経験していますね。

これ自体を否定することを仕事にしているところもあるのですが、強大な日本という型に抵抗しているようなものです。

Z理論の背景にはコミュニケーションが重視されていることがわかりますが、そこをブラッシュアップするのがかなり大変なことは確かです。面倒くさくなって組織から逃げる人はたくさんいますね。

 

では。