まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

それで何が変わるのか

最近、いろいろなところで地域活動について話す機会をいただく。

なんとなくヘルスプロモーションを目的に始めたと思われがちだが、私の場合はそうではないことに気づいた。

始めは人材マネジメントの困難さに嫌気がさし、たまたま出会ったコミュニティデザインに憧れ、マネジメントというかそのとりなし方を勉強したくて始めた。まちづくりでもあるし、友だち集めでもあり、ADHDのヒーリングかもしれない。

その頃、サードプレイスについても考えていた。家でもない、仕事場でもない、安心する場所を求めること。

サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」


結局、生きづらさをどう解消するかとか、人との付き合いをどう克服するかが大きな課題で、医師としての仕事だけではそれを解決できないからではなかったか。うわべだけの付き合いに耐えられない面倒くさい奴。。

しかし、作った場では健康や医療について話し合う。まあそれが唯一の得意分野であるからだが、違う話題でも全然良いのだ。だから、それで何かが変わりましたかと聞かれた時に、研究としての結果を求められていることがわかる。医学的成果は?それってただのお遊び??

それでも探究は必要だ。
社会学的、人類学的、または質的研究で、みなを納得させるべきか。
地域の健康指標をあげたとかなら良くて、みんなが幸せになったとか友だち100人できましたとか定量的に測れればそれもいいかもしれない。

ではでは。