まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

診療所所長のリーダーシップ

診療所に職場を変えて6年目。

4回目のこども診療所が行われました。

はじめは診療所に小児を増やしたいと思って始めた企画も、いつの間にか定着し恒例のものになったみたいです。

参加者にも常連の子がいて顔見知りになれたり、お母さんが面白いからと知り合いの子を連れてきたりしてくれます。
今回はお母さん向け講義のみを担当して、全体の企画からは離れることができました。こういうふうに発展してきたのは自分が始めた企画としては至上の喜びです。 
診療所所長としてこの地域からの信頼の度合いを肌で感じられる、、所長をやった人でないと味わえないはずです。パレートの法則を超えた感じがいちばんの充実感です。
 
コミュニティをつくる、まちづくりというのも、何も医者が無理して地域に分け入ってクリエイティブ顏することではありません。
開業の先生方がなさっている日々の診療活動がもっとも尊いのだと気づくには結構時間がかかりました。
 
リーダーシップ、これが難しい。
これをやりたいんだと言って同じ舟に乗ってもらうには、相当の時間と努力が必要です。偉そうにしていたら、ただの医者のまま過ぎていきますしどんどん人が離れていきます。しかし、人にやらせるだけでも信頼は得られず、自分が先頭に立つことはとても大事です。

 

 

経験から学ぶ人的資源管理 (有斐閣ブックス)

経験から学ぶ人的資源管理 (有斐閣ブックス)

 

 

 
8月31日、夏休みの宿題のようにこれを書いています。
たまった宿題も本当にある大人です。
少し充電してまた課題に取り組みたいと思います。
 
では。