まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

ちょい悪不健康飲み会

地域発アクションリサーチやるぞ!と高々と宣言して始めたあらかわヘルシータウンクリエイティ部ですが、3月の会合で早くも壁にぶち当たりました。

そもそもこういう集まりは専門家の押し付けであって市民は含まれていない、みんな忙しくて来ないし、関心もない、面倒くさい、とか散々で…

地域包括ケアが盛り上がっていますという場合、見る限り行政先導で進んでいるだけだし、うまくいっているところでも市民が勝手にやりましたけどという程度。医療側はなんとなくついていっているだけで、ただの人気取りにしかみえないのです。論文書きたいからか自己欺瞞か。

それでも、グループワークして、いくつか気づいたことがありました。こういう市民活動は他人事でしかないけれども、何かきっかけがあれば参加してくれることがある。誰か知り合いに誘われると渋々ついてきたり、子どもが関係すると義務的に参加できたり。参加するインセンティブが存在するのではないか。

専門家が出す課題と市民の悩みは一致していない。一生融和することはないのかも。健康というか医療に関心を持ってくれるにはどうしたらいいんだろう。

巷には医療情報があふれていて、そこには経済が介在している。薬、健康器具、健康食品、カロリーオフ、特保、どれも医療側の思いは届いていない。明らかな溝がある。

医療側にも問題は多くあります。不機嫌な職場でストレッサー、外に目が向かないし、地域保健何それという感じ。決まったルーチンをこなすだけの業務構造があります。外に開いていない。

ということで、もう飲んじゃえばいいんじゃないというヤケクソ気味で開催したのが、ちょい悪不健康飲み会です。いってみれば、プロ医療市民とプロ地域市民が出会った〜みたいな場です。健康な街を目指すにはと立ち上げたグループのメンバーと元々地域を愛する方々がいっしょになる、嬉しいことです。

自己紹介で、不健康について語ってもらったのですが、まあいろいろで。医者がいる二もかかわらず、好きなものはラーメンですとか昼呑みですとか。呑むためには健康でいなければならないという迷言も出ました。例えば、運動をするにしてもどうしたら続けられるか、地域で行われている健康を持続させるプログラムの紹介も。まち歩きを融合させたりできないかと考えたりします。とにかく医療福祉に強いつながりが見えました。

どうしても医療を考える会とかって政治的な陳情だったりただ考えるだけで終わったりしますが、どうにかアクションが起こせる形まで持って行けないかと夢想しているところです。まずはもう一回呑むかな。

では〜。