まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

勉強会の報告

ちょっと忙しい11月前半を終えて、考えをまとめておきます。

先週は著名な方々の講演を立て続けに聴講しました。

 

手始めは、堀田聰子さんのビュートゾルフのお話。

これまでも何度も噂を聞いていましたから非常に楽しみにしていました。

こういうのは直接聞かないと頭に入ってこないので。

 

 

で、結果、やっぱりすごい、というか、当たり前の進化でした。

簡単に言えば、分業制をやめてITで徹底的に効率化した訪問看護。

いまの日本で、訪問看護とヘルパーと境目がよくわからなくなっているケアを

統合して、自律性を高めるとこうなる。

起業で問題を解決するのは非常に正しい気がします。

日本でもいくつかで始まっているらしいですが、

堀田さんが事業化に興味がないとおっしゃったのが興味深かった。

どうしてなんだろう、学者だから。それとも、単に実践家だから?

 

1日置いて、小山珠美さんのご講演。

口から食べる、K、T、バランスチャートです。

口から食べる幸せをサポートする包括的スキル: KTバランスチャートの活用と支援

口から食べる幸せをサポートする包括的スキル: KTバランスチャートの活用と支援

 

 

勢いがすごい、ある意味、秋山正子さん以上というか、

宇都宮さんもそんな風に思ったあの感じ。

長年、看護師長さんをやった方に共通する威圧感です。

医師として若いときにさんざんプレッシャーに感じたあの感じ。

自分がこれと決めたことに人生を賭けている!

すげーなあ、勝てないなあ、素晴らしすぎる。

 

後半に食事介助の実習をちょびっとだけやりましたが、

これが目から鱗でした。

初めての体験であったからかもしれませんが、

食べさせられる人の気持ちになって介助する

なんて考えたこともありませんでした。

そうなると、絶飲食の方の気持ちになって医療をしていたのか、

病棟医としてそこを意識していなかったことを後悔しました。

口から食べるというのは、技術ではなくて、当たり前の看護で、

哲学を貫き通すことなんですね。

 

こういうすごい人の追っかけをして、ああ自分はなんとも小さいなと

思うことを繰り返しているのは、非常に非生産的とは思うのですが、

自分も少しでもすごい人の真似をして、ちょっとでも近づきたいと思っている?

のでしょうか、わかりませんが。

医師としてなにができるかな〜と考えてみても、

ない頭から何も出てこない、自分の持ち場で何しよう、って

また考えてみたいところです。

 

では。