まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

申し送りをどう書いたら次の人は気持ちいいのか

医師の仕事はずっと一つのところで勤め続けることは少なく、研修医の時はローテーション、その後も代診や配置換え、転職、退職とたくさんの職場を経験します。そこで必ず発生するのが申し送り。次の人に仕事の内容のまとめを伝える。それが礼儀というものです。

 

まあ、申し送りなしということもあります。すごく忙しい先生でそれだけの時間がなかったとか。患者サマリーをつくらずに去っていくとか本来はありませんが。厳しく言えば甘えです。

 

昔のことを言えば、退院後にもとの主治医の先生に通院する場合、必ず外来に挨拶に行き説明を加えていました。もしくは電話をしておく。今はそんなことをする人はいません。された記憶もない。電子カルテと紹介状ピッで終わりです。形式的な挨拶もなし、はいこんな結果でBSC、よろしく的な。

 

あと、走り書きみたいな先生もいます。まあプログブレムリストは立っているからいいものの、10個もあって優先順位むちゃくちゃとか。困る…一回書いたサマリーを延々コピペし続ける先生も。いつ書いたんしゃい!

 

いいなと思うのはプロブレムごとに現在に至る状況のメモをつけてくれて、しかもカルテの最後に貼り付けてくれている先生。こういう人は賢いし熱量高いなあと感じます。

 

かくいう私は電子カルテにささっとまとめるだけで、紙の場合もさらさらと、出来るだけデータベースソフトなどを使って残るものを作っています。主治医の臨場感が伝わることが一番大事だなあと。

 

もう3月、申し送りのきせつですね。

では!