まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

今週も外来勉強中

 

P64 うつ・不安

抑うつ気分、興味の消失のスクリーニング+漢方出してみる(漢方は副作用がないと断言している、まあ肝障害ぐらいか)。易疲労感に補中益気湯、食欲不振は六君子湯、その他で香蘇散、半夏厚朴湯など。

この本は生協関係の樫尾先生が書かれているので購入したものです。SSRIが使いにくい(コンプライアンス、効果、副作用もふくめ)高齢者でどうしようかなと思っていますが、漢方自体も飲みにくい。粒があればそっちなんでしょうが、今回の方は夫の死後気持ちが落ち着かない、相続などが大変な感じなので、最後の二つあたりかな。不安といえば不安なので、抑肝散でもいいのかもしれません。

 

次は糖尿病とコーヒー。

 

 標準治療だけではうまくいかない場合にかゆいところに手が届く本。他にもいくつかあった気がしますが、手元にあったのはこれだけ。

特定保健用食品 フィットライフコーヒー|ミル総本社 オンラインショップ

第2章に食後高血糖を狙い撃てという言葉が。。デキストリン入りのコーヒー、食後高血糖の上昇をおだやかにする、これも特定保健用食品(特保)でした。すでにインスリンやったりしている方なので、はてどうしたらいいかと。機序的にはαGIなのかと思ったりします。

この本がいいのはαGIやらビグアナイドを3回飲まなくていいよと書いているところです。1日1回ピンポイントではじめていいというのでとても嬉しい。グリニド剤を鋭く使うのもよさそうですが、インスリンとの併用もできるらしい。

 

最後は便秘。これは適当なのがなかったので医師会雑誌に頼ります。

よくいう食物繊維をとれというフレーズ。1日25g以上、どのくらいだろう。果物、リンゴ、ナシ、キウイ、ドライフルーツなどがいい。特保もよさそう。

薬は浸透性と刺激性、最近の新しいのはどうなんだろう。いろいろ書いてあったがどうもすっきりわからない。違う本を読んでみたいと思ってしまった。

 

それで、今日の疑問というか問題。

在宅医療で自立支援医療を受けていた方が転医してきた。認知症薬を投与されていたので減免されていたらしいが、これも初見。ちょっと調べる。

 

さて、今週の外来。

  • 腸管ベーチェットの寛解とステロイド減量
  • コロナの基礎疾患と呼べるのは血圧も入るのか
  • 超高齢者の高カリウムと食指不振
  • 超高齢者の心不全治療と利尿薬によるQOL低下
  • 軽度認知症の専門医外来リファーは必要か
  • ほんとにレビーなの?
  • VSRADってほんとのところどうなの
  • 検診血尿のみの結石

ふー、問題山積みだ。

 

では〜。