まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

学会とポジティブに関わるには

今年も学会が終わった。正確に言えば現地に行っていないのでオンライン参加である。

うちの学会、プライマリケア連合学会はかなり変わっていて、今年の大会などは陽キャの集まるフェスと化していたようでとても盛り上がったみたいである。

ここ数年行ったり行かなかったりで、何とか専門医更新のスタンプを集める必要がある私は、参加だけはしようと一応決めているのである。

 

毎年書くのが通例になったけれど、ああいう晴れの舞台が苦手な方で、もちろん積極的に企画に参加するわけでもなく、ふらっと行って面白そうな企画に出たり、懇親会やら有志の飲み会に出るのが楽しみなぐらいの不良会員だったりする。

 

若い時はそれでも良かったけれど、だんだんとやっぱり行くなら何か発表すべきだろうと思うし、良いテーマがあれば企画側に回りたいと思っていたけれど、そんなにチャンスは巡って来なかった。

 

そんなこともあって、慈恵の大学院に入り、ちゃんとした研究を仕上げようと頑張ることにした。日々の疑問を研究にするにはただ漫然とやっていても無理なことは経験上わかり、計画を立てることから形式だってやらないとただの愚な欺瞞をひけらかすだけの発表しかできない。とはいっても、まだその道半ばである。

 

というので、あまり学会自体には積極参加はできず、開業の忙しさも相まって、地域に潜っている期間が長くなった。そのせいか、SNSで見られる何だあの馬鹿騒ぎという意見たちに何となく共感するものとあった。何だかやりすぎだなと思ったり。

 

といっても、もう20年以上この業界にあるので、何となくわかる。別にこれは遊んでいるわけではない。すごく一生懸命やっている人たちが目立っているだけだ。行ってない人たちはただ羨ましいだけで、本当はあんなふうにやりたいんだけどなあ、いいなあと。内科医も在宅医も遠巻きからそう思っている。

 

 

方向性は間違っていないけど、どうにも内輪受けに見える。部活ノリが垣間見える。昔からの仲間で固まってやってる感。ほんとそれは何とかならないんだろうかと思う。いろんな言いたいことも特有のまあまあみたいなことで抑えられている気もしている。

 

いつもこんなことばかり書くので、シニカルとかニヒリストと思われているだろうなと気にしているがまあ人は変わらない。何とか次の大会ではポジティブに参加できるように仕上げておきたい。夜は美味しい店をハシゴして語りあかすのだ。みんな待ってろよ。

 

では。