まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

家庭医と名乗るからには

学生時代にたーんと勉強するのはそれはいいことだと思いますよ、それはね。私らなんてはまあ部活やって云々でまあ6年過ぎましたっていう程度でしたから。だけど、家庭医だからここまでできなきゃならないとかではないんです。
どうなんでしょう、いったい。私は内科医です、と名乗った場合、手術はしません、あとは子供も診ません、耳鼻科とか眼科もほか行ってくださいという記号的意味な気がします。特に呼吸器が専門ですとかの場合、とっても呼吸器には自信がありますからなんでも知ってますよわかりますよ、でもほかは聞かないでくださいという意味かも。
じゃあ私は家庭医ですの場合。いまのところなんとなくの旗振り的なところに終始する気もしますが、「家庭医」といった場合は〜〜科が診れますよというだけの意味ではないことが患者さんたちに知ってほしい、というような願望がありますね。それだけ、私は家庭医になりたいんです、家庭医って呼んでくださいって言ってることになる。もちろんそうでなくて自然とそうなるんです〜って人もいるでしょうけどね。
いちいち説明してわかってもらうより、「それで何に困っていらっしゃるのか、ぜひともお聞きしますよ!」という態度が一番大事かと。今日も青空健康相談の椅子に座っていて「あら先生なんですか?」「ほんとたいしたことじゃないんですが」「じゃあちょっと聞きづらいことなんだけど」と主治医に言えない話を持って来られます。それで「あーほんと安心したわ〜」と行って帰られるわけです。医者になって、一般人がどれだけの医学知識を持っていてどう自己判断しているのかが分からなくなっているんだろうと思います。
拙い駄文でしたが、お読みいただきありがとうございました。多謝!