まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

2009-01-01から1年間の記事一覧

寒いよなあ日本海

王子生協病院には朝回診がアル。研修病院にはかかせない朝回診をうちでもやってみたいと思い、舞鶴市民まで研修にいったのが4年目のとき。朝8時からの回診は完璧なプレゼンを持って望み、副院長にほどよくぼやかれながら、すいすいと病棟を駆け抜ける感じ。…

忙しいのが好きなのかも

現在のポケット スケジュール iPhone+iCal+Googleカレンダー+Microsoft Exchange、ほぼ日手帳 これが一番の癒し メール Gmail 仕事 MobileMe プライベート、ほんとは統合してもいいんだけれどMacだとやっぱりMobileMe便利なんだよなあ。 メモとかクリッピン…

病棟医の生活

病棟ではたらく医者は、患者が治らないとなんとなく調子が悪い。 診断がつかない患者やうまくいかない症例がいるときは病院に行きたくなくなる。 病棟を離れたらどうなるんだろう。 その分、在宅患者が気になるから同じだろうか。 病棟に足りないのは、人材…

その道で一番のものがさらに売れる

やるべきことが見えてくる研究者の仕事術―プロフェッショナル根性論作者: 島岡要出版社/メーカー: 羊土社発売日: 2009/08/01メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 125回この商品を含むブログ (76件) を見るレジデントノートの羊土社が出している実験医学に連…

病棟ではたらく医者のつぶやき

ちょっと暇だったのでこんなのを作ってみた。 総合内科医者の10の特徴 血液培養は2セット以外考えられない 何がなくともバイタルが先にプレゼンすべき III音が聞こえますといったらいてもたってもいられない 研修医の成長が何よりも楽しみ ハリソンは一度読…

いったい医者ってものは

臨床研修交流会が終わって再び研修に目が向く。マッチングは結局某教授の大学病院だけが人数増加しただけで、ほとんどの地方大学は増加なし、うちのような3000件を満たさない経過措置の病院も例外なくその影響を受けた。残ったのは、 小さい病院ではまともな…

閉塞性動脈硬化症の診断

arteriosclerosis obliterans=ASOを一生懸命検索してみたけどみつからないので、なんとなくobliteransというのが英語臭くないと思っていたら、どうやらPAD(peripheral arterial disease)が米国での名称らしい。もしかして日本だけ?よくわからないけれど、と…

自らを省みる

研修医を叱りたくなったとき、どうしているだろうか。ひどい点滴の指示が出ていて、患者に危害が加わりそうになっている。すぐに、研修医を呼びつけて、矢継ぎ早に理由を話し、指示を変えさせる。 こういった場面でも実は慎重な対応が必要である。理由も聞か…

ひとりのモチベーション

職場スイッチ―ひとりでもできる会社の空気の入れ換え方作者: 鈴木義幸出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/09/18メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 59回この商品を含むブログ (18件) を見る職場が楽しいかい?と自問してみる。楽しいっていうほ…

くりかえす

市中感染症診療の考え方と進め方 (IDATEN感染症セミナー)作者: IDATENセミナーテキスト編集委員会出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2009/08/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る2日も休んだので頭を働かせるため…

ハリソンをよむ

「学生時代にハリソンを2回読んだ」という某先生の言葉を聞いてハリソンを買った口だった私だが、いまだにぼつぼつとしか眺められず。。医局においてある日本語版をときどき引いてやっぱりわかりやすーいとか思っていたぐらいだけど、そろそろ読もうかと思…

指導風景

研修医と戯れる日々。まかせっきりでもいけないし、教えなさすぎもだめ。むつかしい。 心不全患者が入院しているということで、JVPを見に行く。外形静脈はばっちり張っていて、拍動も見える。内ケイもなんとなくみえるなあ、うん、みえる!ということで胸骨…

外科医すばらし

外科手術に上達くなる法ートップナイフたちの鍛錬法作者: 菊地臣一,安井信之,上田裕一,田中淳一,今明秀,仲田和正出版社/メーカー: シービーアール発売日: 2009/06/30メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 6回この商品を含むブログ (3件) を見るいろいろ書こ…

スターを目指して

私、やっぱり診断がやりたいんです。って言ってた彼女。確かに鮮やかに診断できる人って格好いいよなあ。そりゃあティアニーには憧れたさ。でもねえ、ああはなれないんだよ。 それともうひとつは、身体所見がとれること。というよりは、ここぞというところの…

家庭医療学夏期セミナーに参加

今年も群馬で夏期セミナーに参加。ひさしぶりに楽しかったなー、懇親会。疲れもあってか、学生さんと飲んでいたら気持ちよくてずいぶん話して、さまざまな先生と交流ができた。こういうのができるのが家庭医とか総合診療医なのかな。 今回、家庭医療専門医が…

まずは書き残す仕事

昔の人は大切に自分たちの仕事を書き残していたらしい。寺院のステンドグラスにはキリストの誕生が事細かに描かれ、現在までそれを残している。ああ、なんと尊い仕事なのだろう。なのに、現代人はフロッピーに書き込んだ事実が消えてしまうと数十年の単位で…

マジコン

マジコンってなんの略なんだろう?DSでドラクエをやろうとしたら、マジコンでコピーされてるんだって話。しかも、セーブは1人分しか出来ない。あー、これじゃあ自分と奥さんと1つずつ買わなきゃいかんか。 それはさておき、私の病院で研修説明会を行います…

おしえる

人間と医学作者: ヘンリク・R.ウルフ,R.ローゼンベルク,S.アンドゥル・ペデルセン,Henrik R. Wulff,Raben Rosenberg,Stig Andur Pedersen,梶田昭出版社/メーカー: 博品社発売日: 1996/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (7件) を見るうちの病院ではい…

やり直す

臨床研究マスターブック作者: 福井次矢出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2008/04メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (4件) を見るやり直しで買ってみる。再復習してみよう。基礎研究の方が重んじられてきた日本の歴史が書かれてあっておも…

後期研修を選ぶ

いわゆる研修オタクという人たちがいる。レジデントが終わってもまだ飽き足らず、新しい施設で新しいことを学ぶ。そのバイタリティと情熱には感心するし至極うらやましいが、なんとなく地に足がついていないのが可哀相な気もする。私などは初期と舞鶴以外同…

5月終了

さまざまなことがあった5月がやっと終わる。 も出ましたね。史上最高の売れ行きとのこと、混迷する世界で確かなものを求めているのかな、それがこの本かはわかりませんが。 当病院の研修は淡々と進んでいます。研修医はぐったり疲れながらも着々とcommon di…

すっかりもう

研修医が患者を担当し始めて2週間。 わかってはいますが、すこしずつ疲れの色が見え始めるころ。 あんまりがんばりすぎるとへばってしまうのは毎年のことである。 ここで5月病とかいうふうに言われて、ダウンしてしまうことのなんと多いこと。 できれば踏…

きょうは

きょうは週1回帰ってくる後期レジデントとカルテレビューをする。 とはいっても、夕方6時頃三々五々、さてやるかーって隣に座って、 プレゼンしてもらうのをうんうん聞くだけなのだが。 気の利いたこともいえる訳ではないが、これが安全を保ち、 研修医の…

どっちを信じればいいんですか?

治療方針というのはどうやって決まるんだろうか。 研修医だけで決めた方針というのはたいてい不完全で、指導医のチェックと指導が入って初めて「つかえる」指示になる。 あの人に聞いたら、こういった、でも、横からあの先生にこういわれた、どうしたらいい…

研修指導ことはじめ

ことしも研修医が入ってきた。 5月に入って、研修医が病棟で活動を始めてくれちゃうと、いろんなことが起きる。 あー、やっぱり、ことしもー。 もう私なんか年寄りなんですこしでもと思って指導医にレクチャーする。 あんまり無理しないでやりなよーといい…

私は総合内科医、です。

ふと思いつく。ずっと、外科一本でやってきましたって言ってもなんにも言われないのだから、ずっと「一般内科やってました」とか「最初っから総合診療医です」でもいいじゃんって?だって、ずっと鍵穴ばっかり掘ってる人とか、靴磨きだけ何十年っていうひと…

プライマリケアはレベルが低い

この国のなにがしという医者が、「プライマリケアはレベルが低い」というようなことをいったらしいというのが、某医療系雑誌に載っていましたね。驚くべきことに「難しい病気が診れる医者は、簡単な病気も診れる」とまでおっしゃったらしい。あなたの医局に…

これでほんとに委員会

やしきたかじんではないが、こういいたくなる。こんなんで委員会!北野誠カムバック!! 4/23に開かれた医道審議会、またも不可思議な議論の応酬でこんなんで医師研修の未来が決まるんだなあと思ったら悲しくなった。忙しく毎日研修医と戯れている指導医たち…

会議の方法

こういう話である。上司が新しい事業を始めるにあたってみんなの意見を聞きたい、と突然に全員を集めた。みなさん、夢を語りたまえ、みたいにしてだらだらと議論がつづいたが、結局それぞれいいたいことをいっただけ、なんにも収穫なしという状況になった。…

かきあぐねています

うーん、いってしまえばこのタイトルどおりであるのだが、なんとなく認めたくなくて、ずっと本棚にしまいこんでいた本。保坂和志がいう小説というもの(?)がなんとなく作為的、意図的にに生まれるもののようなイメージでいたから、この本を読むのもあまり…