まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

ソロの学会出張はどうなるのか

ソロでやっていると困るのは学会出張である。

他の休みはそれなりにばらけさせることも可能だと思うが、学術集会とかなると同じ専門であれば必ず同じ日程になる。

コロナ禍でオンラインが進んだことにより、現地に行かなくても十分勉強できるようになった。できれば、このままハイブリッドで続けて欲しい。

とはいえ、学術集会には行きたい。いうのも憚れるが、たまには別の土地を訪れて少しだけ羽を広げたいとも思う。

 

いろいろ考えてみる。

人を増やす。グループ診療にして当番を決めて誰かじゃんけんで負けた人が残ってもらう。みんなでは行けないが仕方がない。病院なんかではそういうふうにしていたと思う。これもみんなが家庭医だとダメだったりする。少しだけ専門外の人を入れるようにしなければならない。そうなると育つまでに時間がかかるし教育もしなければならない。まあ当たり前でもある。

学会を分散させる。大きな都市にサテライト会場をつくってそこで観られるようにする。それなりにワークショップとかインタレストグループもできるのじゃないか。1時間以内で帰れるところと設定すれば大丈夫か。いや日本は広い。コスト的にもあまり歓迎されないだろうな。集まることに意義があるという人もいるか。

業者に頼む。在宅の当直を請け負う会社がたくさん出てきたのでそこに学会期間だけ頼めばいい。値段はまあまあするが背に腹は変えられない。質も良くなっているらしい。それで良いのかという考えが頭を擡げるのだ。

 

臨床と学会活動を両立するのは大変なんだろう。若手を育てて留守を守ってもらうというのが常套手段な気もするが、何か公平にならないのだろうか。生きているうちに何か名案を生み出したいと思いながら日々仕事をするしかない。