まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

誤嚥を治すには

誤嚥性肺炎の発生はなくせないものだろうか。

誤嚥しやすい人がいて、食べ物なり痰で少しずつ肺に入ってしまい、熱が出る、酸素が下がる、具合が悪くなる。

大体は入院と酸素と抗生物質でよくなる。

あとは嚥下訓練。食べられそうな人が食べていないとすぐ食べられなくなる。

なんというか、それは必然のような気がして、じゃあ誤嚥をなんとかしてやろうという気にはならない。

栄養をつけるとか食べ物を工夫するとかいろいろあるけれど、どれも小手先の技に思える私。

もちろん誤嚥しなければ入院もないわけだが、それは全部入院してからのことじゃないだろうか。

入院して医者が診て誤嚥しやすいと言われる、それに意味はないと思う。

 

誤嚥しやすい人がいて、普段から誤嚥予防してこその誤嚥対策じゃないか。

在宅で歯科や栄養士や言語療法士が活躍しているところもあるが当地ではあまり聞かない。

 

在宅医と病棟医という二項対立でなく、ひとりの人間に対してどうかという視点はないだろうか。

歩ける人、杖をついている人、車椅子の人、脳梗塞の既往のある人、入れ歯のある人とか、予防的に誤嚥を止められる方法はないか。

在宅医療の人で誤嚥を起こしやすい人はどんな…

これは面白い気がして来たのでこのぐらいでやめておこう。

 

では。