大木屋2016ー今やってるのかな?
どんよりとしてますね〜いろんなものが中止になって世の中もなんだかおかしい。そんななかで研究しようっていうのは明るい未来を見通したいからという気がします。在宅の研究って誰かがやっていたような気がしつつあまりされていないみたいです。日本でも断片的に始まっていますが、ここらで「総合的俯瞰的」なものを読んでみたくなりました。
多分、こういう研究をやるようなことはないのでしょうが、日本でもビッグデータがあればできそうなものです。政治的に強い在宅の先生方でやって欲しいところです。
医師の家庭訪問のパターンの変化
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目的
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家庭訪問は、複雑な高齢患者のケアの質を改善し、医療費を削減することが示されています
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医師の自宅訪問と在宅ケア施設訪問の傾向、およびこれらのサービスの提供に関連する医師の特徴を調査
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以前の研究では、医師の自宅訪問が近年大幅に増加している
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メディケア受給者への医師の家庭訪問の数は、2000年から2006年にかけて2倍以上になった
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メディケア〜アメリカ5年以上居住している65歳以上のすべての人への公的医療保険制度
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家庭訪問を行う医師の総数は減少
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大量の家庭訪問を行う医師が多く、時折家庭訪問を行う医師が減少したことを示唆
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訪問の数は増加したが、NPとPAの請求した訪問も含まれていた
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訪問する医師の特性は高齢のPC医、ソロプラクティス、オステオパシー、男性。
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方法
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2006年と2011年の直接患者ケア医師の全国サンプルのメディケアパートBクレームデータの縦断的分析。記述統計を使用して、医師サンプルの特性を明らかにし、合計および医師の専門分野ごとの自宅訪問と在宅訪問の数を決定した
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設定
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自宅、ナーシングホーム、および在宅介護施設
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参加者
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直接の患者をみる医師(n = 22186)
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測定
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2006年と2011年の医師の人口統計、専門分野、診療特性(診療の種類、地理的位置)、自宅訪問の数、および居住地の訪問
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技術コード
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州加重分析は訪問数と医師の割合で全国的な推定を行うために実施
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統計学的優位性は両側t検定とP=0.05のカイ2乗検定
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結果
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医師のサンプルは22186人
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1回でも訪問をしている医師の方が年齢が上
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家庭医は2006年と2011年ともに多く訪問していた。
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訪問した医師はナーシングホームにもケアホームにも訪問した。
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老年科医がナーシングホームや在宅介護施設を訪問する率が高い
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Medicareへの自宅訪問の総数はわずかに増加しました(n = 63 501)
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2006年から2011年までの受益者は、減少する割合の医師によって実行されました(5.1%、2006年のn = 18 165; 4.5%、2011年のn = 15 296)
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在宅ケアの訪問数は大幅に増加し(n = 218 514)、これらのサービスを提供する医師の割合はわずかに増加しました(2006年に2.0%、2011年に2.3%)
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農村部の高齢者、プライマリケアの専門家、およびナーシングホームと在宅ケアを提供する可能性が高かった(P <.05)
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限界
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メディケア請求からのデータであること
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請求されていない、メディケイド、民間保険が含まれない
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サンプルが医師に限定されている
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NPとPAによる訪問が大幅に増加していること
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個々の自宅訪問の実践モデルに関する情報がないため、傾向と変化に何が寄与したかが推測できない
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結論
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メディケア受給者への家庭訪問と在宅訪問が増加している
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一般内科医は2006年に在宅および在宅ケアの訪問数が最も多く、家庭医は2011年に(多く)訪問しました
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このような提供モデルは、質の高い患者ケアを提供しながら医療費を削減する可能性を示しています。
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読んでみると、前回読んだNPとPAの話に関係ないわけでもないようです。訪問も医師でない人が行くことが多くなってきているみたいですね(2011年の時点で)。はっきりいって日本の在宅医療もそうなってもいいと思います。専門医が行くから安心とかではなく、きちんとした看護師なり医師助手が行くから信頼できるほうが実情に合っています。医学的なところだけを行うわけではないですからね。。そっちの方向で攻める方が理にかなっているのではないでしょうか。ちなみに、老年科医がナーシングホームにたくさん行くというのを読んで、ああそういう役割かと納得しました。最後にあるようにそれぞれがどんな訪問をしているかが分かれば、さらに面白いですね。というよりすでにわかっているのかもしれません。