まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

2014-01-01から1年間の記事一覧

ほぼ家庭医の一年振り返り

ほぼ日手帳から振り返り。 1月 ふるさとがえりという映画を上映しようと走り回る。最後にはいっぱいの人が来てくれて、カフェに参加してくれる人も増えた。場をつくることを再度学ぶ。直接誘う、詳しく誘う、愛情をこめる。 ホーム - あらかわカフェ 2月 福…

家庭医がいる診療所にするために必要なこと

家庭医がいる診療所にするために必要なこと うちは内科小児科の診療所ですので、いわゆる全科ではありません。 突発的にパート医師を雇うとき、あるいはこれから家庭医に定着してほしいと 思うときに幾つかできてほしいことがあります。 全くの私見ですけど…

RQ祭り

退院支援に対するPECOを考えていた P 在宅患者 E 退院前カンファあり C カンファなし O 再入院が減る というRQを立てたとする でも、これって自院でやるしかない話しだなあと。 カンファ有りだとして、 交絡因子あり過ぎないか。 病気も違うし、予後だって違…

コミュニティを広げる

コミュニティーなあ地域活動とか言ってたけどなあ同じ未来を描くかあそれが結構難しいんだよなあと思ってぼーっと歩いていたら明るい顔のご婦人から声をかけられる区のゼミでいっしょだった方あらー先生お会いできて嬉しいわなかなか会うことはありませんね…

続・退院前カンファレンス

退院前カンファレンスについて考えていましたが、これからの退院支援・退院調整―ジェネラリストナースがつなぐ外来・病棟・地域 宇都宮さんの著書を読み返すと、必ずしもカンファレンスが行われなくとも、ケアマネや訪問看護が情報を得てスムーズに進みそう…

退院前カンファレンス

東京でも連携のすすんでいる板橋区医師会のカンファレンスシートを見ると再入院を繰り返している退院後の継続的医療処置が必要退院後のADLの低下が予想される独居、高齢世帯、介護不安があるなどの目的で行われることになっている。在宅からみると、どうした…

書類のもんだい

医者が書類を書いてくれないってよくある話である。俺は書きたくないとかいう子どもじみた場合もあれば、書類ケースの奥深くにしまいこんで忘れていたなんてのもある。世間的にはお医者さんは忙しいので書けないんだろうなあとか思われている。で、医者が書…

診療所での鑑別診断

診療所で研修指導していて、鑑別診断について聞かれた時 病院とは違うなと感じました。病院ならあげるような鑑別はプライマリケアでは上がってきません。 疾患が分かっていればdynamedでよいのでしょうが、例えば口渇について調べることは結構大変です。 vin…

産後ほぼ半月

ほぼ2週間やったことミルクをあげるちょっとした手順があって覚えなくてはいけない。最初はこぼしたり溶けてなかったりして失敗続き。オムツを替える男の子は女の子より難しい!邪魔なものがあるせいでしょうねお風呂介助お風呂に入る準備と出てからの着替…

産後一週間

お子様が生まれて一週間。 ご飯を作ったりしてくれたお母様も実家に帰ってしまった。 さて夫としては何をすればよいか。 第一の仕事 お風呂入れ ベビーバスで子供をお風呂に入れるのだが、結構テクニックが要る。 片手で両方の耳たぶを抑えて、体をしっかり…

ポートフォリオを作る

ポートフォリオ作成合宿に参加しました。いったいポートフォリオとは何なんだろう。ムズイ、非常に難しい。相変わらずわかりません。通して思うのは、ポートフォリオを何のために書いているかがわかっているかどうかが重要なことです。家庭医療専門医に必要…

質的で走りたい

読書メモ質的研究の方法―いのちの“現場”を読みとく作者: 波平恵美子,小田博志出版社/メーカー: 春秋社発売日: 2010/07メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 演繹 仮説を立てて証明 主に量的研究帰納 事実から仮説を見出す 主に…

長時間労働好きな医者たち

眠れなかったので、女性が輝く社会へという朝生を見た。派遣法改正の話で3年縛りがなくなり、延々派遣を続けられるらしい。そういえば前の病院でもそういう人がいた。でも、派遣の人って危機感があるせいか、仕事も早いし知識もあって信頼できたな。最後は渡…

都会型中小病院の戦略

中小病院はないものづくしである。 専門医がいない 基本的に内科しかいない。内科といっても専門がない。難しい病気はすべて総合病院に送らなければならない。血液、循環器、リウマチ、神経など。 外科医がいない 胆石があったら総胆管結石を考えなければ入…

やる気のない人

マクレガーのX,Y理論 X理論 人はできるなら働きたくない、野心がなく、責任をとりたがらない =外因的動機付け Y理論 本質的には働くことを嫌っていない。責任を持って役割を任されたい =内因的動機付け あの人には仕事を頼めるけれど、この人には頼めない…

僕の好きなカレー

日曜日のブログ企画、せっかく東京にいるのだからカレーを食べましょう。 とはいっても、割と行動範囲の狭い感じで、主に東側です。 すみません。 インデアンカレー 丸の内店 (東京/カレーライス) インデアンカレー 丸の内店 - 東京/カレーライス [食べログ]…

在宅への紹介の時期がどう影響するか

ちょっと取り置きしていた文献を読みましたので記録します。 Late referrals to home palliative care service affectingdeath at home in advanced cancer patients in Japan:a nationwide survey 日本における進行がんの在宅死への在宅緩和ケアサービスへ…

誰がどうやるか

まちづくりをする場合でも、誰かに与えられたいという場合は 大体うまく行っていないように思う。 誰かのせいだとか考えてしまう人たちはそれ以上にはならない。 つまらない縄張りとか。 家庭医の仕事も、多分自分がやらないといけないと使命感がある人は ど…

直観で診断する

研修医の交流会が大阪で開催され、記念講演として徳田安春先生をお呼びしてご講演いただきました。毎年、某団体と某団体の初期、後期研修医を集めて(どこだかわからない?)みんなで学術的な発表をしようという会なのですが、講演はいつも研修医が聞いて役…

教えるのが難しいと思った時

Difficult Learning Encounterについて(岡田先生のスライド) http://www.scribd.com/doc/11002743/Difficult-Teaching-Encounter あとはこれ 決定版!スグに使える臨床研修指南の21原則 (総合診療ブックス) 第1に「それは本当のことか」を確認する あの研修…

ファシリーダーのすすめ

リーダーのための! ファシリテーションスキル 作者: 谷益美 出版社/メーカー: すばる舎 発売日: 2014/08/15 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る この本はいいです。 実践で使えるスキルが満載。 教えたくないぐらいですが… とにかくチーム形成…

専門医の集まりに出る

Inner Consultation 内なる診療 作者: 草場鉄周 出版社/メーカー: カイ書林 発売日: 2014/04/23 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る Roger Neighbor 先生の講義が聴けるとあって喜びいさんで参加。予定の都合で専門医部会シンポジウムはほとんど聴…

ネットワークを広げる

世界を変える偉大なNPOの条件――圧倒的な影響力を発揮している組織が実践する6つの原則 作者: レスリー・R・クラッチフィールド,ヘザー・マクラウド・グラント,服部優子 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2012/07/13 メディア: 単行本 クリック: 12…

NOACとは?

医師会の勉強会で NOAC Non VitaminK oral anticoagulants もとはNew/Novelだったらしいです。 不勉強で全く知りませんでした。 某大学病院の循環器内科の教授先生、とてもお話が上手 製薬会社提供なのに、 とてもバランスのとれたお話をされる。 すごい。 …

書くこだわり

今週のお題「書くこと」 ボールペン ジェットストリーム 0.7mm 他のを試したけれどもう戻れなくなった! 0.5mmではちょっと細い。 手帳 ほぼ日手帳スタンダードサイズ カズンでは大きすぎ。 こちらももう10年。 メモ モレスキン 小さいのと大きいのと。 ア…

保健室やりたい

新宿人情保健室を見ての感想地域の認知症の方がふらっと相談に来て、困っているのを見つけて、うちに行ってあげたり何かと面倒をみてくれるやっぱりすごいなあ杉本さんさすが〜秋山さん今回は脇役ですねでも…これ、うちの診療所でもやってるなあ診療の合間だ…

病院外来の考察

これまで中小病院では総合内科的医師養成を目指して来たと思う。ヒストリーフィジカルが出来る総合内科医を作ることが地域で医師を作る最良の方法だと思っていた。しかし、はっきりいって自分がその現場で行ったことはうまくいかなかった。もともと、家庭医…

研究テーマを探す

今年はプライマリケア医のための臨床研究者育成プログラムに入りました。 臨床疫学研究室 遅ればせながらという感じですが、私は7期、ラッキーセブンです。 ぼちぼち、e-Learningをやっているのですが、これが結構面白い。 最近DVDで発展途上国の子供に勉強…

東北に総合診療を!

東北に総合診療を!はるばる盛岡まで行き、ワールドカフェをして来ました。タイトルは、東北を総合診療医でいっぱいにするワールドカフェ!ぶち上げ過ぎたなあと思いますが、よくいう夢を語るタイプのワールドカフェを一度やってみたかったのです。だいたい…

地域でどこまでみるか

地域連携をどうやってきたかを思い出してみる。 某ベテラン訪問看護師は、とにかく高齢の患者さんを 入院させないようにするにはどうしたらいいかを考えている。 連携の病院があったら、ちょっとした熱でも入院させた方が 家族にとってもいいだろうなと考え…