まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

2014-01-01から1年間の記事一覧

そろそろソロ卒業

ずーっと何も書かないでいたのですが、 そうしているあいだに何も書けなくなってしまいそうなので とりあえず書いてみることにしました。 現在、うちの診療所には研修医が来ていないので、 実質ソロになっています。ソロプラクティスというやつ。 これは結構…

訪問看護指示書の怪

いつもよくわからない訪問看護指示書の書き方、まとめてみます。在宅患者さんに点滴をする場合、皮下輸液や抗生物質など週3回以上訪問看護にお願いする場合、在宅患者訪問点滴注射指示書を発行する。週1回。訪問が週4回以上になる場合は特別訪問看護指示書を…

医療的”弱い”つながり

コミュニティでつながった縁で、またもや映画上映会に顔を出しました。 ふるさとがえり [DVD] 出版社/メーカー: IVC,Ltd.(VC)(D) 発売日: 2012/11/30 メディア: DVD クリック: 9回 この商品を含むブログを見る もう見るのも5回目のこの映画、どんどんと理解…

久しぶりの学生さん

学生さんが久しぶりにいらっしゃいました。 診療所で教えるプライマリ・ケア―地域で医師を育てるために 作者: プライマリケア教育連絡協議会卒前教育ワーキンググループ,前沢政次,藤原靖士,高屋敷明由美 出版社/メーカー: プリメド社 発売日: 2007/12 メディ…

暑すぎるので読書

静かなる革命へのブループリント: この国の未来をつくる7つの対話作者: 宇野常寛,猪子寿之,落合陽一,尾原和啓,門脇耕三,駒崎弘樹,根津孝太,吉田浩一郎出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2014/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ…

自走できるコミュニティ

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書) 作者: 山崎亮 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2012/09/24 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (25件) を見る 自走できるコミュニティをつくりあげ…

微妙な胸の痛み

今週の文献 胸膜痛 http://www.aafp.org/afp/2007/0501/p1357.pdf 左の胸が痛いという主訴で来院され、痛くて寝られないという主訴。 診療所ではレントゲンを撮り、左肋骨横隔膜角の鈍化を認めた。もしかして肺炎?それとも胸水? 発熱もなく、咳、痰も出て…

診療所の偽IT管理

Windowsでできる小さな会社のLAN構築・運用ガイド 第2版 作者: 橋本和則 出版社/メーカー: 翔泳社 発売日: 2010/03/10 メディア: 単行本 クリック: 4回 この商品を含むブログ (5件) を見る うちみたいな中小企業にはIT担当者がいません。 頼むから配置してく…

勇気百倍アンパンマン

嫌われる勇気 作者: 岸見一郎,古賀史健 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2013/12/16 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (9件) を見る こんなこと言ったら嫌われるだろうなあ ということを言う勇気 同僚に注意できる勇気 =プロフェッショナ…

エコーセミナーの感想

久しぶりに手技系のセミナーに出てみましたのでご報告します。 私が尊敬する古屋先生主催のプライマリケアエコーセミナーです。 三人の達人、弘前大学総合診療部の小林只先生、城東整形外科の皆川先生、隠岐島前病院の白石先生の講義と時折入るエコー実演の…

IPWの振り返りをしてみます

多職種連携が流行り、実際効果はどうなんだととか、つながるだけではだめだという声も聞かれます。 多職種連携教育の第一人者である吉村先生のコンテンツに乗っかって、 自分の活動を振り返ってみたいと思います。。 https://www.facebook.com/notes/吉村-学…

オレンジバルーンフェスタへ行く

ちょっと時間があったので新宿まで。 オレンジバルーンフェスタというがん啓蒙のイベントです。 厚生労働省支援事業〜HopeTree(ホープツリー)パパやママががんになったら〜 代表の大沢さんのお話。 親のがんをどう子供につたえるかのお話は初めて聞きまし…

やるじゃん先生

ふと見上げたら。ブルーオーシャン。

醍醐味

ケアマネジャーから電話 「褥創があってどうしたら? 今度受診させてほしい」 動けない? 来るのはムリでしょ じゃあ、往診します 行ってみると 全身にあざ 臀部に もう少しで黒くなりそうな褥創 妻も認知症 息子さんは夜遅い 来てよかったな〜 同行した看護…

おくればせながらのログ付け

いまさらなんですが、ログをつけはじめました。 取り方は、診療中にWindows7、ChromeでEvernoteにノートを作って書き込んでいます。 とりあえずは、外来分だけですが。 数日しかしていませんが、結構面白い。 自分がどういう考えで外来診療をしているかがわ…

地域看護と家庭医療

地域看護という分野がある。地域を公衆衛生の観点から見て活動する看護師らしい。家庭医療の私たちからすると、家庭医療看護師っていうのがあって、といってもまだ資格ではないけど、結構いいことしていると思うんだけど。専門看護師のホームページを見ると…

日本プライマリ・ケア連合学会岡山レポ

ぼちぼち先週末の振り返りをしておきます。 今回は発表すべき研究はなし。前回は複雑な患者の評価法について出しましたがどうもアイデアが煮え切らず論文化もまだ。ここは一旦頭を冷やしてということで今回は手を付けず。そういっていてもう来年まで1年しか…

診療所看護師WSの気づき

PC連合学会 診療所看護師のWSでの気づきノート 研修医と仕事がかぶってしまう 例えば、予診をとることは看護師も行い、研修医も行う それに研修中の看護師さんがとまどっているということ 家庭医がたくさんいる施設だからの悩みではと思いつつ そこでの結論…

診療所5年目。

診療所5年目。 再び、各地域をぽつぽつ回って、家庭医について話してこようかと思います。 当初、いろいろなところで、家庭医はこういうふうでこんな利点があってと吹いて回ったにもかかわらず、でもやっぱり家庭医ってよくわからないと言われることが未だ…

スケジュール管理の問題

ブログネタがないのでどうでもいい話ですが、 ネット上でのカレンダー管理について悩み続けています。 現状では、iCalでスケジュール管理を行っていましたが、どうも共有が。 仕事の予定を内輪で共有したいなと思っていましたが、会社はWinですからね。 iCal…

しごとのデザイン

診療所所長をやっていると色々と管理業務が降ってくる。人事、目標管理、経営、マネージメント。診療所に来る前に勉強していた人は普通あまりいないので、なってから必死に勉強することになる。伝統的にやられていることを見直したい。ミッションステートメ…

ハンズの中味

とある東京近郊の街ですごいことが繰り広げられていたので見に行ってきた。 確か「ハンズ」とか言うらしい。 最初に見たのは、教授風のO先生の講義。 病院に雇用されるのにふさわしい人間になるにはどうしたらいいか Employability 逆に雇用されたいと思う病…

学生さんの質問

今日は往診に学生さんがついてきた。 このあたりはどんな患者さんが多いですかと聞かれ、 一人暮らしで所得が低くて狭い家に住んでいて、それから。。 ああ、それはあの先生のところとは違いますね、そう言う傾向はありませんでしたという。 そういうのはこ…

多職種協働を飛び越えて進む

多職種協働ということば。 WSに出たあるNPOの方に言われたことがある。 「多職種協働って異業種は入らないんですか」 同じ業種での連携なんて、とっくの昔に実現しているだろうと思っているのだろうか。 異業種というのは一般人もパン屋も左官屋も床屋さんも…

ポリファーマシーへの具体的行動

水曜日は敬愛するTさんの薬局に出向き、訪問薬剤指導のカンファランスに参加。 はじめての開催だったのですが、慣れないながらも丁寧に準備をされていました。 薬剤師さんのカンファってどんなものかなあと想像もつかずに参加しましたが、薬剤師さん的な問題…

在宅医学会2日目

モーニングカンファレンスで「たんぽぽ先生の在宅医療の基礎知識」。 200人に在宅医療入門の小冊子が配られていたがまたもゲットできず。スーパー医療事務の在宅医療に関する制度の説明は目から鱗!何もわからないままやっていたのが恥ずかしくなります。 永…

在宅医学会1日目

在宅医学会初めての参加なので2日目朝に早速振り返る。 朝一は、金子哲雄さんの奥様の講演。41歳で肺カルチノイドで亡くなったその壮絶な最後について。決して「終活」ではなく「死に方」にこだわり、苦しみ不安に満ちてでも満足して亡くなったお話は泣けた…

K山ラーメン出張(1)

先週は初めて地元K山へ。 考えてみたら、医者になってこのかた、生協の病院でしか働いたことがない私。 研修医になった頃は、そんなところで働いていると大学に戻れなくなるぞ〜と脅されていたものですが。 まったく戻ろうと思わず15年。。 院長先生は超地元…

グループウエア再考

私の施設では、無料グループウエアを自主的に使用している。無料といっても機能は十分で、ほとんど不便はない。しかし、問題は法人内で導入されたグループウエアが有料で、しかも一部管理者にしか配られていないことである。デジタルディバイドといっていい…

歴史は夜作られる

40歳からの〜が気になる年になった。オヤジなのに何が楽しみか。30代は矢のように過ぎて行き、ああ俺も歳だなあと感じる今日この頃。子供の世話と妻の愚痴に苛まれ、趣味もなく、無の親友も今となってはいずこか、こんなもんで人生は過ぎて行くのかと独りご…