まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

2011-01-01から1年間の記事一覧

ハードディスクの場所

思い立ってAirmac ExtremeにUSBハードディスクを差してみた。 Airmacユーティリティでディスクをマウント。Macからは普通に見える。 Windowsからはどうしても見えないなあと思っていたら、あっけなく見えててAirmacパスワード入力したら、あ、使えるじゃん!…

ライフワークバランス

2年前に診療所に異動したのだけど生活はどう変わったのかのまとめ。病院時代 7:30 自分の患者の回診 8:00 研修医回診 9:00 予約外来 13:00 昼食+昼の勉強会 14:00 病棟業務 16:30 研修医回診 17:00 病棟カンファランス 18:00 残務、カルテ書き、研修医とデ…

サイボウズLiveの今

サイボウズLiveを導入してもうどのくらいになるだろう。日付を見てみると、昨年の9月25日とある。もう1年も使ってるんだ〜ゲリラ的に使い始めたのに、わりと使えている。なにかTipsとなるようなものをまとめてみる。 全部無料なこと 医療機関でITにお金をか…

場づくりを一生の仕事にする

荒川コミュニティ・カレッジに入学して1年。2年目に入りゼミが始まっている。1年目に勉強したことを元に、それぞれの活動を実際に行ってみる時期。幾つかのグループに分けて活動する予定だが現在その準備段階にある。 果たして自分のやりたいことはなんだろ…

なんだったんだ7days。バリントとゼミ

なんだか忙しかった1週間を振り返り。 土曜日 バリントグループを都内某所で。 Skypeなどでのバリント仲間と深い話。家庭医療業界で生きているといろいろあるという話をガチで7時ぐらいから、場所も変えて1時過ぎまで。一度やりたかったK先生との小規模セ…

再度コミュニティについてと亀田ファミリークリニック館山訪問

昨日はコミュニティマネジメントゼミ。同じ業界のF先生の発表、もう30年近くのキャリアの先生がさらなる芸風変更をするというその覚悟に感服した。いつもそうだけれど、とても考え方が若い。考え方が若い、という言い方がとても古臭いぐらい、先生は最先端を…

脂質異常の夜(最終夜)

脂質異常についてのつづき。 コレステロールが高いと心筋梗塞が増える。これは研究で裏付けがある。日本の結果も同じ。 コレステロールが低すぎると死亡率が上がるという話である。1997年日本疫学会の発表によればTC160以下では死亡率が高くなる。ふーん。28…

脂質異常の夜

脂質異常について調べているのでそれをメモ。2006年に日本で発表されたランダム化比較試験MEGAstudyから始めてみる。 P:心血管疾患のない高コレステロール血症220-270mg/dlの患者 E:プラバスタチンを内服すると C:食事療法のみに比べて O: 冠動脈疾患の発…

ポリオについて今日わかったこと

導入したいと言いつつ、ポリオワクチンについて知らなすぎたので少し勉強してみた。 ワクチン関連麻痺(VAPP)は486万人に1人とも200万人に1人とも100万人に2~4人とも言われている WHOCDCが生ワクチンを推奨していないこと 生ワクチンは免疫がつきやすく簡便な…

かかりつけているということは何か

昨日初めて開催しましたあらかわカフェ!咽頭痛と寒気がありながらもつつーっと自転車で向かった先は尾久のBLD。やっぱりこのへんではありえないほどのおしゃれカフェです。社長がデザインした店内とスタッフの明るさ、おいしいパンと三拍子揃った会場で…

もしドラを読んだ

途中だったもしドラを読み終えました。 あれ、感動的な話だったの? いろんな人の協力でイノベーションが起こせるのだとわかりました。 自分が一番の顧客であること、任せることができれば、ことはどんどん進む。 市井の診療所でさえ様々な案件があり、所長…

コミュニティマネジメントゼミ

毎週火曜日はコミュニティの日。今週は根津スタジオでコミュニティマネジメントゼミを聴講してきました。家庭医として行きましたが、どちらかと言えば、これからコミュニティを作りたいので基礎を学びにいったという感じ。 広石代表の話はなめらかでとても面…

第1回の告知

今日は告知ページです。 家庭医として地域でなにか活動したい、医療をテーマにみんなが集まれる場所を荒川区でつくりたいという思いつきのもと、あらかわ家庭医カフェがスタートします。 第1回は尾久のBLDの近藤さんにご協力いただきカフェスペースをお借り…

組織運営の難しさ

病院勤務時代から組織というものと関わってきて、ことさら巨大組織を運営することは難しいと感じている。 小さなクリニックを自分の思うように作れたらどんなにいいだろうと考える。そこには不要なしがらみもストレスもないのではとすら思ったりする(まあそ…

家庭医ポートフォリオ

そろそろCVでも書いてみようと思った。自分の整理のため。 iphone3G すでに使い物にならず妻の旅行用と化していたのですが、今回4Sへアップグレード予定。これをまた使う。所長用iphone4 一応仕事用。これまではmobilemeですべての機器を同期していたから、…

分類好き

いわゆる先生にはいくつかの分類がある。その人に付いて行きたくなるのはどういう魅力から来るのか。カリスマタイプ これは教祖みたいなもの。ははーっとその経典を拝聴しながらせっせとメモを取る。弟子入りという感じか。 サーヴァントタイプ 大してリーダ…

生涯教育のツール探し

三時のわたし作者: 浅生ハルミン出版社/メーカー: 本の雑誌社発売日: 2011/08/23メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (8件) を見る自分が仕事をしながら教育を受けようとする時にどうしているのだろうか。医師会…

家庭医でも病棟研修は大事だ

というディスカッションを昨日しましたがもうすこし。 病棟研修でしか学べないこともある、病棟研修では学べないこともある。 家庭医の内科研修は初期研修2年間と後期の6ヶ月、実質すごく短いものです。感覚的には、家庭医として外来を行うならば内科全般…

ワールドカフェの効能

先週の日曜日は、家庭医と話そう!ワールドカフェに参加。今回は病院家庭医としてその内容を話したのですが、その後ワールドカフェのファシリテーターとしてテーブルトークに混ざりました。 私のテーブルテーマは「自分の住む”まち”を健康にするには」という…

家庭医の入院担当

病院でだって家庭医の仕事はたくさんあります。 41歳肺炎で入院。 痰ノグラム染色で肺炎球菌、抗生物質点滴で改善。 結核を除外、HIVも可能性ありで検査したが陰性。 タバコ20本吸っていたので禁煙外来につないだ。 点滴後内服抗生物質投与で7日で退院し…

櫻井君と中川先生

今日の新番組を見て、一般の方に家庭医を説明するのはどうすればいいかと再び考えた。 もちろんあんなイケメンばっかりが家庭医ではないことは自明。僕なんか、あの太ってる先生ね、で終わる。 しかし、中川先生の説明は明解で分かりやすかった。町にとけ込…

病院で家庭医(その5)

ふと、700床と350床と150床で働く総合医は、実は別物だという理論を思いついた。700 いわゆる総合診療医(多分ドクターG) 350 たぶん総合内科医(割と病院の要) 150 絶対家庭医だから病院で家庭医じゃなくて「私の病院では家庭医」の間違いだ。研修医もこ…

病院で家庭医(その4)

ここまで来てふと考える。病院に家庭医、ほんとうに必要なのか。 日本にはこういう病院が多い。循環器内科、呼吸器内科、糖尿病専門外来があって救急がさかんな病院。消化器は外科が診る。脳外科と整形外科の手術も行っている。いわゆる総合診療科を掲げるが…

病院で家庭医(その3)

病院の外来は基本的に疾患の重い人が集まる傾向にあるので、検査が必要な人や頻繁にこなければならない人も多い。 でも、小規模の病院で東京の下町だったりすれば、ほとんどの患者は高齢者。大きな手術を終えた人でもいまだに大学病院に通っている人も多い。…

病院で家庭医(その2)

病院でなぜ家庭医が必要か。 というよりも家庭医になりたい医師がたくさんいて、その育成をしないといけないというのが実情。 それが病院では理解されなかった。 病院に居着かない家庭医を育成しても、結局病棟の医者は増えないじゃないか。内視鏡の単位はだ…

病院で家庭医(その1)

病院で家庭医の研修を始める、というのを言い出したとき、真っ向から反対したのは確か外科医だった。 そんなものがたくさん出てきても、病院としては困る、もっときちんと出来る医者が、もっとちゃんと相談できる専門医が病院にはいないと困る。 結局、病院…

夏期セミナーを終えて

家庭医療学に興味のある学生さんがたくさん集まる夏期セミナーに行ってきました。2006年から続けている「おせっか医」が活躍するワークショップを今年もやりました。やっぱり楽しかった! 初めて参加したのが研修医2年目でつくば開催でしたが、今年もつくば…

地域で知られた顔になりたい

家庭医として診療をする傍ら、荒川区のコミュニティカレッジに参加しています。一市民として、荒川区民として参加しています。 9月11日に開催される学園祭(町屋文化センター)に向けて、グループ演習が始まっています。私達のグループは区境を歩いて文化…

ほんもの

ほんものになるにはどうしたらいいかと考える。先達は 海外留学⇨フェローシップ⇨ディレクター がこれまでの流れ。いまの時代は 有名研修病院でチーフ⇨フェローシップ⇨大学院⇨? が主流。自分は 無名施設で研修⇨自分で研修組み立て⇨独自フェローシップに参加⇨…

正しくやるということについて

「正しさ」というものは厳しく考えれば結構自分を苦しめるものである。 プロパーさんが持ってくる美味しいお弁当が食べられない。おまけのボールペンも捨てるのは忍びない。 学会のランチョンセミナーのただ弁当。代わりに地元の美味しい物を食べれば良いの…