マクレガーのX,Y理論
X理論
人はできるなら働きたくない、野心がなく、責任をとりたがらない
=外因的動機付け
Y理論
本質的には働くことを嫌っていない。責任を持って役割を任されたい
=内因的動機付け
あの人には仕事を頼めるけれど、この人には頼めない
それはなぜかと考えてみますと、やる気があるかどうかなのかと思ってみたりします。ですがそれだけで割り切れないものがある気がして調べてみると、マクレガーのX理論、Y理論というものがあることを知りました。
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あの人はY理論だ、この人はX理論そのもの、その人はうーんどっちかな?半分X理論だけどY理論なところもあるんだし、と、上から押し付けのX理論、自主独立のY理論で割り切れないものが多いせいか、1970年代にZ理論が登場したようです。
Z理論における日本型経営システム(オオウチ氏)
- 終身雇用
- 遅い人事考課と昇進(役職者になるのに10年等)
- 非専門的な昇進コース(結構職場をまわり、ジェネラリストが育成される)
- 非明示的な管理機構(評価や意思決定の基準や目標が具体的な形で示されない)
- 意思決定への参加的アプローチ(重要な決定は稟議等という形態)
- 集団責任
- 人に対する全面的な関わり(職場だけでもない人間関係の形成)
おお!まさにこれです、日本型組織。すべて経験していますね。
これ自体を否定することを仕事にしているところもあるのですが、強大な日本という型に抵抗しているようなものです。
Z理論の背景にはコミュニケーションが重視されていることがわかりますが、そこをブラッシュアップするのがかなり大変なことは確かです。面倒くさくなって組織から逃げる人はたくさんいますね。
では。