まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

フォンテーヌブローとタオル産業

郡山からの帰りの新幹線、隣に座ったのは外国の方。

ここいいですか?という感じだったのに、適当な英語が思いつかず、指定席だったけどもう少しで都内だったし、どうぞと答えた。

日光に観光ですか〜と聞いてみると、そうそうお寺見てきたよと。でも仕事で来ている、フランス人だよと娘を見ながら答えた。

パリにお住まいですかと聞くと、フォンテーヌブローだよ、と。あれ、それは行ったことあると家の奥様。行ったかな、確か。honeymoonで行ったかも。

おー、パリ、また行きたいと話していて、日本はどうですかと聞き直すと、ああとっても街が綺麗だね、ParisはDirtyだよと、ごみがポイポイされている、日本はとっても綺麗。

ああ、そういう印象か。福島と言ったら、放射線は大丈夫かい、きみのお父さんとお母さんは?と聞かれたけど、はい大丈夫ですと答えておいた。

日本に来るフランス人、仕事で来るというのも面白い。EUがノーベルプライズだよと言ったら怪訝な顔をしていた。

田舎は原発が潰れても何も変わらず、静かに暮らしていた。家からみえる山の上には風車がたくさん回っていて、東電に電気を売っている。そういう商売を思いつく人がいるのか。

 

実家でごろごろしていたら、佐藤可士和が今治タオルのブランド化をどうやったかという話をBSでやっていた。とっても興味があったのだけど、つまりは地場産業が落ち目に成っているときにどうやってブランド化したかということだった。

ほとんど援軍なしではじめなければならない状況ではじめは断ったらしいのだけれど、たまたま置いていったタオルをうちで使ってみたら、その品質のよさに驚愕して、オファーを受けることにしたらしい。

安さではなくて、品質で勝負する。

結構いいものなんだけど売れない、それじゃあダメなんだよねえ。まちづくりにもつながるし、家庭医にもつながる。

なんか奇をてらったイベントで気を引いてもそれは一時的でしかないかもしれないし、いい仕事をしていくには今の仕事に集中することなんでしょう。時期が来ればチャンスはまた来るということで。。