まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

多職種ケアカンファランス開催

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多職種ケアカンファレンスを診療所で開催しました。総勢20名を越え、やや職種の偏りはあったものの、非常に深い議論になり実りあるものになりました。

在宅看取り症例は、最終的に、在宅でケアマネージャーがプランニングする際のキーポイントが共有できて興味深かったなー。もう在宅なんて無理!って意見も出たのはよかったと思います。

 

まさに地域ケア会議とは違った形の話し合いになった気がして、 ケアの足りないところを出すのではなく医師が参加しても殿様的に君臨する行政指導の開催では実現できないはずだ。
しかし感想を聞くと、福祉系のケアマネは医療についてもっと勉強したいという意見をいう人がおられた。多分疾患を理解したいということだろうが、何か複雑なものを感じてしまう。医療側はもちろん福祉系の方にそれを教えることは可能。一定の講義をして一定の学習効果を得てもらうように努力する。それは必要だけれども、役割は分担したほうがいい、書くところは聞いて、わからないならわからないと、それが協働ではないだろうか。まだわからないと言えない段階にある。
 
尊敬する大学の先生が、私たちはもっと理屈っぽくなろうと仰っていた。普段何と無く論客になることを嫌っていないか、特に臨床家である医師は。寡黙に仕事をこなしているだけでは、単に自分を苦しめるだけである。専門家として貢献できるところはしていこう。
朝生をみていて同世代の論客が自分目線で社会について語っているのを横目に、医師として家庭医、総合医として社会に近い立場で、しかも社会起業せずとも何ができるか。同じ仲間にも積極的に世界を変えようとしている人もいる。大きなプラットフォームを作るのがよいのだろうが…まあいろいろ難しいのである。
 
「過去最高の人でのさなか、あえてどこにも行かない」
昨日も公園めぐりしただけである。明日は美術館でも行こうかな