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まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

外来診療の型

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型について、昨日議論になった。外来診療ではある程度の型を持っていた方がスムーズに終わるし、満足してもらえるのではないか。
そうではないという意見もあった。患者が繰り出す主訴に寄って、順番を変えることもありうる。あるいは思想としての型、患者中心の医療の方法を使うことかもしれない。

以前の指導医は忙しい外来でもひとつ何か、健康教育を取り入れていた。禁煙、禁酒、家族について聞く、仕事について聞く、あるいは世間話など。

患者の期待と感情、解釈、影響について、聞くのはとても家庭医らしいと思う。普通、医者から、あなたはどう思いますかとか、どんな気持ちですかとか聞かれないのではないか。風邪薬がなぜ欲しいのですか、と聞く医者はまずいない。

5分の組み立て、私の場合
調子はどうですかと問いかけ、
血圧、胸部、背部聴診、
処方を確認し、次の外来予約をし、
患者を送り出したのち、
電子カルテに記載する。
何もない日はいいけれど、新しい主訴が出れば15分になり、10分ずつ押して行くことになる。

最初からキーボードを叩き始めると、やや心象が悪いのではないかと思う。まずは患者の方を向く。体は正面に。

出迎え、送り出しを立ち上がって行うことにしているが、これは現実的に難しい場合もある。

背中の音を聞く必要があるか、血圧は自動血圧計でよいか、など論点はあるがパンドラの箱のようなもの。好き好きじゃないだろうか。

じゃあ、若い医者に型を学べ、といったら、外来見学をしろと言いたくなるが、働いてしまうとほとんどそういう機会はなくなる。学生時代に良い先生の外来をよく見て、型を学んでおくのがよい。それほどの意識を持った学生が増えたらすごいだろうなー。


毎日、毎日、こうやって医者は、診察室で患者がくるのを待っている。
腰痛持ちかもしれないし、夫婦ゲンカ中かもしれない。
できれば、空いている時間を狙って行きましょう。
いつもより楽しい話ができるかもしれませんよ。