まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

学生さんの質問

今日は往診に学生さんがついてきた。

 
このあたりはどんな患者さんが多いですかと聞かれ、
一人暮らしで所得が低くて狭い家に住んでいて、それから。。
 
ああ、それはあの先生のところとは違いますね、そう言う傾向はありませんでしたという。
そういうのはこのへんの地域の特徴であるね〜と答えながら、なんだか変だなと思った。
 
あれ、こういうのが好きでやっていると思っていたけど、そうでもないな。
 
この地区で働くことはまあたまたまだったし、別にどこだってかまわないはず。
 
だったら、どういう人たちを診たいかというのは質問として成り立たない。
誰でもいいというのが答えで。
 
使命感でやっているといったら格好いいが、だったら紛争地域に行くよね。
 
 
 
私は診療所発のコミュニティを作る上で何をしていったらいいだろうという課題を持っている。
 
数人の職員と話して、まず地域を知ろうというプランを立てた。
 
地域診断のように、どこに何があるのかをまず知りたい。
 
職員が地域に出て行く方法を探ることにした。

 

 

 

まちの幸福論―コミュニティデザインから考える

まちの幸福論―コミュニティデザインから考える

 

 

 

 

社会的な活動が必要な診療所家庭医。
 
もちろん医学勉強もしますけど。