まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

医療的”弱い”つながり

コミュニティでつながった縁で、またもや映画上映会に顔を出しました。

ふるさとがえり [DVD]

ふるさとがえり [DVD]

 

もう見るのも5回目のこの映画、どんどんと理解が増してきているのですが、

映画上映後のトークで集まった方々もまた様々で面白い。

団地を面白くしたいというおじさんや、地域イベントに命をかける公務員、

それに地域デザインを志す地元学生に、

福島の田舎のお菓子屋の社長なのに映画プロデューサーという変わった経歴の方。

初めて会うのに、地域づくりというテーマですぐに話が盛り上がるひとたち。

なんかすごいよなあ、とまた思う。

 

で、弱いつながり。

弱いつながり 検索ワードを探す旅

弱いつながり 検索ワードを探す旅

 

グーグルに引っかからない人生を送るにはどうするかということなんです。

それには旅をしろと。ただ表面的でもいいから、まずは見てこいというのです。

 

確かに私も6月に英国に見学に行き、本場のGPを見てきました。

それまでは、まあNHSの下でのほほんと働いている方々で、

まあシステムとかなぞって参考にすれば。。とか思っていましたけど、

日本的に言えば、「百聞は一見に如かず」というやつで。

まあそのGPの優雅な立ち振る舞いに魅了されてしまった訳です。

日本とは成り立ちから育てられ方からして違う。

PLとロキソニンクラビットをいっぺんに出したりしないし、

患者に怒鳴ったりも絶対しないんです。

処方薬も無料だから、患者が持っている市販薬を気になりません。

だって、買いにいかないんだから。

 

私も学生時代はベトナムとか上海とかヨーロッパとかぐるぐる

していましたが、大して現地の人と交流できませんでした。

でも、あそこでの暮らしぶりとかをなんとなく想像できる自分がいます。

 

今で言えば、福島でしょう。

福島も月に1回当直に行き、実家に帰り、かなり行き来しています。

地元の友達に会うことも無ければ、ゆっくり買い物をすることもありませんが、

東京にいるよりはずっと福島に触れています。

どっぷり住まなくても、それなりに知ることは可能なのです。

 

Facebookでつながるのすら嫌がられる時代になりました。

後輩にはできるだけこちらから申請しないです。

飲み会が喜ばれる時代はとうに終わっていて、おいしいものと

美味しいテーマが無いとひとは集まらない。

人間関係が希薄化する中で、でも何かつながりたい。

医療もわりと冷たいものです。

 

なかなか面白い本でした。

グーグルにひっかからない仕事を着々としていきたいと思います。

あとはどんな状況でも楽しむことを忘れない。

最近、楽しんでいなかったなあ。

 

では。