まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

医療格差問題

私の母が通う隣の隣の町の公立病院、その辺では唯一の総合病院らしい。興味があったので朝から見に行ってみる。
施設は昭和の薫り漂うノスタルジックあふれる建物、朝9時前だったのかシーンとしている。あれ、きょうはお盆休みですか〜と言いたかったが、事務の方は忙しそうに動きまわる、でも2階の外来は誰も待っていない。
よくみると、内科が2つだけ、他の科は週1回しかない。午後の内視鏡は今日はお盆休みのようだ。ほほ、休みか。みんな先生も休むんだなあ〜。とのんきに言ってられるのか?週1回の専門外来はみんななんとか医大派遣、つーか、週1回半日の産婦人科外来とか必要なのか?と思ってしまう。
内科やってるのかなあ、入院取っているのかな、町の人の緊急入院受けられるの?と心配になるが、もちろん2年前から夜間休日の救急は受け入れていない。そうすると、5時以降は1時間以上かかる中核都市の大病院までいくのかい、いやー、どうしよう、こんなところに住めるんだろうか。。
しかし、自分の生まれたあたりがこんなである。過疎地はどこもいっしょ、東京都内は救急車を呼べばどっかの病院に辿りつける、それも15分以内に。なんて差だろう。一票の格差以上。心筋梗塞になって40分経って病院に着いたら生き絶えてしまうんだ。
家庭医、総合医、なんとか役立てなければなあ。医療の格差是正、田舎に生まれた私の問題かもしれないと自覚。