まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

新渡戸稲造もそういっている

3日目。ブログもすこしずつペースが出てきた。「世界一退屈な授業」という本を買った。安直なまとめ本と思って手に取ったけれども古典といえることが書いてありそうだ。最初の新渡戸稲造先生の話の一部にどきりとした。1933年の早稲田大学大隈講堂での講義から。

あまりに首が痛むので医者に行ったけれど、耳からきたといって耳をひっぱったり、のどへと何か突っ込んだり、血液はどうだとかいって・・いろいろなことをして、それぞれの専門家が見たけれど、結局どうにもならなかった。・・医者で言えばゼネラルプロフェッショナルというものがあって、これは大体をみてどこが悪そうだというのを決める。すなわち、全体を診る医者である。その人の指図を受けて専門家に行くようにしなければならない。そういうひとも必ず出てくると思う。

そういうことなのだ。全体を診るのが総合医者、それがやりたい。ただそれだけなのであって、そこにこだわるのが私たちなのだ。おわり。