まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

在宅医学会に顔を出す

エビデンス的には個人の感想でしかない駄文でかつただの飲み会日記

 

在宅医学会

ふらりと入り込み

野の花診療所徳永進先生

 

個人的な憧れの先生で、多分元舞鶴の松村先生と同胞である京大出身のせいか、冗談か本気か全くわからない軽妙なトークで爆笑の渦に、巻き込むという、最も好きなパターンの先生、しかも内科医のベースがしっかりあるので中身が濃い、在宅なんて昔からやられてますわ〜と、いう感じの第一回若月賞もうなづける語り口

看護師の本気、医者の覚悟とおっしゃっていたが、本当に医師が1人で立つということは必要なんだと思わされるし、プロフェッショナルだなと思う。

 

今学会はなんだか多職種連携くそくらえ的な話が多かった、たまたまでしょうが。どこにも出せなそうにない話です。

 

夜はふるふる

ふるふるの病院は全職種対応型病院

 

山崎亮、秋山正子ときて古屋聡ではないかというぐらいのマイブームである。古屋先生というよりも、牧丘病院そのものなんだけど。前回の盛岡でもらった多職種パワー、自分の職場には浸透させられなかったけれど、実際に病院に行ってみてさらに感じた温かみ、癒しである。何度もいってみたくなる。院長が院長がとみんなが慕う、というか、かまうというのがいい関係、多分色気なんだろうな。ほかの地域包括ケアで名を馳せる有名人とは一線を画す感じの、なんというか田舎感、自分が医師になりたての時に感じていた小病院の雰囲気が残る牧丘、大好きだー。懇親会で毎年お会いするふるふるラブの方々、名古屋は行けないかも。

 

で、結局、アウェイであって何もすることがないので、ふらふらとあちこち見ただけ、まあ主なる学会も大して仕事もないのだけど。たまたま教えてもらって講演を聞いた大ヒットは新城先生。どうして今まで出会えなかったかなあ。

開業医なのに論文を連発できるのはなぜか、講演が始まる前はその前座の先生のようなまあ研究みんなで頑張りましょうよという程度の話かと思っていたのに、まあその本気度、すごいな。先生、絶対合いますよと言われたぐらい確かに思考性が似ている。そりゃ、Mac派で村上春樹内田樹ニーチェといえば似通るでしょう。今日学んだのは、とにかく格好つけちゃいけないこと。症例報告、アンケート、ばしばしやる。真似するというよりはちょっとだけずらして研究を考える、そのためにたくさん読む。新しいことみつけてやる!みたいな考えは捨てろ、らしいから気持ちが良い。あー、そうは考えたことなかった。やっぱり診療所で1人で研究なんか無理だなあと思いかけていたところだから、なんか小気味好く聞こえた。やる気が少し出た気がする。

 

在宅医学会は、すべての品目にどなたも参加できますと書いてある。私の属する主たる学会はワークショップ即日完売なので、だいたい余ったシンポを渡り歩く感じで寂しい。在宅のほうが人が多くて職種も広い。あっちもそうなってくれないかなと切に思うところである。

 

ということで夏休み終了。

なんだか働けるか心配な今日このごろ。

なんとかがんばろう。

 

では。