この本は少し前に買っていたのですが、どこかに置き忘れてそのまま。やっと見つかったので読んでいますが、すごく良い。断片的なものというのは日常の些細な出来事だったり、人の歴史だったりのなんか意味があるようでないようなものたちのことです。
毎日医者をやっていると、本当にそんなことを見聞きするのが仕事なので、それは物語といわれたりするし、聞き流されたりもします。家庭医療ではそこが重要とされているけれど、それもすべてではない気もします。忙しい時は医者も聞き流すし、無意味だなと思ったりもすることもあります。
そういうエピソードを文学にするというのは医者のエッセイには良くあることで、なんとなく匿名化したらもスイスイと書けるので、医者は作家になりたがります。
Facebookへの書き込みもそんなかなあと思ったら、急に熱が冷めてきまして、はて私は誰に向けてこれを書いているのかな、いいねが欲しいのは確かだけどそれでいいのかなとか。
なんとなく振り返りツールとしても面倒すぎるんじゃないかしらん。些細な出来事はもう少し自分のなかで温めておいたほうがいいのかもしれないなと思い始め。そのほうが相手の反応ばかり気にして書くことから逃避できる気もして。
読んでくれる誰かが特定されているのならば手紙を書けばいいし、不特定多数ならばブログなのだろうから。
しばらくポツポツと書くだけにしてみます。
ほとぼりが冷めるまで。
では。