まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

インフルエンザの診断

近頃、熱が出て受診する人のほとんどがインフルエンザである。38度ぐらいあって、寒気と関節痛があり、周囲に多ければ診断できる。

医者はたくさんの患者を診て、どうしてうつらないのでしょう。マスク、手洗い、うがいをしているから?

多分、気合だと思います。移らないと強く思うこと、休めないと思うこと、それしかない、極めて呪術的です。

富士フィルムの早期診断装置、かなり早くに診断できるそうです。数時間以内でも分かるらしく、インフルエンザに苦しむ子どもが減るとのこと。開発者の方、あっぱれです。

しかし医療機関としては複雑ですね。お昼に熱が出たと言って、午後一番に来る、検査あるんでしょと言われればやるしかありません。陽性、即、薬を処方。どっちみち明日から5日間は休むのに。

そうなると医師の診断はいらないですね。ウイルスがいるかどうかが大事であって、医師の診断は次になる。そういうロボットが開発されれば、コンビニでも診断できそうです。

この診断装置、まだ導入を迷っています。どちらが患者にとってよいのか、今だ考えています。