まちづくりと家庭医2

家庭医がコミュニティを育てる日々の記録

診療所で朝礼を始める

一度、予防接種の打ち間違いが発生したことがありました。年齢にあった量を打たなければならない状況で間違ってしまいました。そこで別の先生がマニュアルを作ってくれてより丁寧に確認しながら行うことになりました。

しかし、それよりも前の受付段階で間違うことも沢山ありました。例えば、本来一ヶ月あけなければいけないところを早い日付で予約してしまったり、発注する製剤を間違えていたりという受付の間違いです。受付業務を医師が行うことは無理ですし、看護師も忙しいので全部を聞くわけにはいきません。

それまでの先生は朝時間までに診療室に入り何も言わずに診療を始め終わったら看護師に言って帰る、それだけでした。その流れにのるとどうしても確認したいことが出てきます。年をとったからでしょうか、周りとコンセンサスが取れていない仕事は何か気持ちが悪くていけません。

それは簡単なことで事前に確認すればいいだけのことですが、いつするかが問題でした。予約を見張っているだけでは抜けが出る、そもそも予防接種スケジュールが複雑である、キャッチアップのような日にちが経っている場合どうするかなど。

 

結局、朝礼をすることにして解決しました。朝に今日の仕事を報告してもらう。以前の勤務先でもやっていたことです。そこで何か疑問点があれば聞いておく。完璧ではありませんが少し安心できました。

 

小さな診療所では疾患の扱う数も少なく、たまに起こることへの対応がおざなりになりがちとわかりました。会議もなく、ずっと同じスタッフで働く場合にもある程度の決まりが必要だと感じました。

 

では〜。